出版社内容情報
学校にコンピュータが入ってくる.教育と学校はどう変わるのだろうか.コンピュータは教育の中でどんな役割を果すのか.本書は,コンピュータがシンボル使用という人間の本質に根ざす機械であることから説き起し,シンボルの根源である現実世界との生き生きした交流を子どもたちに取戻し,真の「わかること」に導くための教育を提言する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だとじう
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古い本なのに古くない。 温故知新とは、まさにこの本にふさわしい言葉2013/12/30
打吹玉川
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コンピュータは人間の思考を代替するものから人間の思考を助けるものへと変化すべきと説く。その上で、何かを「分かる」ことは、他者と共通の記号を用いた世界と、各人に固有の略図やモデルを用いた世界との往来で達成されるとする。それを助けるのが教育であり、そのためにコンピュータを使うべきというのが、著者の持論のようだ。 出版から30年以上経ち、人間の思考を助けるコンピュータは実現した感がある。一方で教育でのコンピュータのあるべき姿の話は色あせておらず、GIGAスクール構想が実現した今こそ注目に値する本だと思った。2022/01/10