出版社内容情報
学校秀才はほんとうに優秀なのだろうか.学校で身につけた力は,職場や家庭など日常生活の中で獲得される能力とどのようにかかわり合っているのか.発達心理学の立場から,真の知的有能さとは何か,それは学校だけで育てられるものかどうかを実証的に検討し,開かれた知性の持主に子どもを育てるために学校はどうあるべきかを説く.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
65
再読。個人的には1年間に1度は読み直したい本。去年は「知力」と「学力」の違いについて理解し、今年は子供。特に小学生や幼稚園の知的好奇心の凄さを改めて考え感動し、「学力」の限界を読み進めるのに対して感じたのに対して、「知力」(知的好奇心、本書では知恵とも書かれた)は、無限の可能性を秘め勉強には終わりがないな〜。 2020/08/24
メガネ
14
懲りずにこういう本を。新書というのを意識してか、丁寧に論が進みます。日常の中で学ぶものと、学校で学ぶものをわけ、それぞれの限界について論じてます。別の本に、成長することは、変化を繰り返すことだという風なことが書いてありましたが、この本の、日常の中で獲得された方法というのは、既に問題なく機能するために、よりよい方法を求めないものだという記述によって納得しました。登録数少ないですけど、自分の知ってる本の中では、学校で得る知、学力についての考察としてベストな本でした。2015/07/14
ともき
1
人間の価値基準はテストや他人の判断だけではないんだよ。2013/12/19