出版社内容情報
四千年の昔から高い文明を築いてきた中国は,近代にいたるまでは科学技術においても世界の先進国であった.天文学や数学,紙や印刷術などの中国の科学技術は,どのように発展していったか.そしてシルクロードや海路,イスラム圏などを通して伝播していった結果,周辺の国々にいかなる貢献をなしたのだろうか.通史のかたちで解明する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2024/02/15
丰
0
Y-202001/12/15
Mercy
0
1971年に中国の科学史を通史にまとめた新書である。古代からいかにして科学、特に天文学を発展・拘泥してきたかをインド、アラブ、ヨーロッパとの交流を通じて明らかにする。誰が云ったか4大発明と称される紙・印刷術・火薬・羅針盤の発明と貢献に言及しつつ、以後西欧諸国に徐々に国力がまったく抜かれる経緯を記述する。すなわち、授時暦の維持に何千年と心血を注ぎ、他国の科学の受容にしても天文学に限定され、日本と比べて洋学の普及が遅れた。半世紀を経た今日、より詳しく現代的意義を問うにはニーダムの研究を参照すべきなのだろう。2022/06/24
tkm66
0
ある意味、基本2009/02/12