出版社内容情報
実業家と哲学者が数学者に聴くという対話形式で,現代数学の基礎的な知識を「分析と総合」「構造の科学」「記号と図式」「拡張への衝動」「機能と写像」の各章に編んで平易に解説する.これによって,日頃数学が苦手だと思い込んでいる多くの読者も,現代数学の発展とその応用についての知識を身につけることが出来るであろう.
内容説明
実業家と哲学者が数学者に聴くという対話形式で、現代数学の基礎的な知識を「分析と総合」「構造の科学」「記号と図式」「拡張への衝動」「機能と写像」の各章に編んで平易に解説する。これによって、日頃数学が苦手だと思い込んでいる多くの読者も、現代数学の発展とその応用についての知識を身につけることが出来るであろう。
目次
第1日 分析と総合
第2日 構造の科学
第3日 記号と図式
第4日 拡張への衝動
第5日 機能と写像
著者等紹介
遠山啓[トオヤマヒラク]
1909‐1979年。1938年東北大学理学部卒業。専攻は代数学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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amanon
6
以前、同じ著者の『数学入門』を読んだ時も思ったが、一般人にはわかりにくい数学用語や数式には注釈を付けて欲しかった。特に本書では現在ではあまり使われない単語が散見され、余計にそう思う。後、生徒役の哲学者と実業家が数学が大の苦手と言いながら、結構難しい問題を解いていくのには、突っ込みをいれたくなった(笑)。上記の点を除くと概ね良書と言えるか。とにかく会話体で書かれているゆえ難しいところは気にせずさくさく読めるし、あやふやな理解なりに数学の魅力に触れた気になる。それから、本書の後書きは全ての数学教師必読。2014/05/15
えむ
2
対話形式で平易に書かれた「現代数学」に関する読み物。事前知識があまりなくても気軽に読めそう。ただ、体系的な数学の教科書ではもちろんないので、数学に少し触れてみたいと思ったときに手に取るのに良いのではないかと思った。2018/04/17
xivia | ゼビア
1
研究室にあり,数学者,実業家,哲学者の対話に興味を持ち読了.数学者による数学の考え方のコツのようなものが面白い.実業家,哲学者にはもっと専門分野を活かした発言をして欲しかった.2016/06/25
naoto
0
「現代」と言ってももう50年近く前だけど。多分、ガリレオの「天文対話」をパクった企画なんだろうな。「天文対話」は読んでないけど。「拡張」という考え方はいいかも。数学者って頭固そうなイメージあるけど、逆だね。"0乗は1"とか虚数とか、頭柔らかくなければ認められないもんな。2015/01/15
しんたろ
0
数学を分野別の縦ではなく考え方別の横の視点で噛み砕く。扱っている数学は中学~高校レベルなのでとっつきやすい。暗記科目とかしている学校数学に考えることを要求する。//本当にわかっているからこそ噛み砕ける2019/03/14