内容説明
「子どもの立場に身をおいて育児を考えること」「核家族になって育児の伝統から切り離された母親を支援すること」。一九六七年の刊行後も最新の医学の摂取と読者との交流により遂次改訂を加え、数多くの読者の熱い支持を得た本書の定本版を文庫化。
目次
１歳６カ月から２歳まで
２歳から３歳まで
３歳から４歳まで
４歳から５歳まで
５歳から６歳まで
学校へいく子ども
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
42
”子どもが自分の思うことを、ほかの人に伝えられるようにしなければならない。 それは、言葉をおおくおぼえることではない。自分を発表することをためらわない人間にすることである。” とあるがその通りで大人になって一番大切なことと思う。そのためにはあれをしてはいけない、これをしてはいけないと禁制でがんじがらめにするのではなく、信頼をもって話たいと思わせるとのこと。2024/02/15
gonta19
35
2009/2/21 ジュンク堂三宮本店にて購入 2009/4/2〜2013/7/29 子供が一歳五ヶ月になり、そろそろ予習がてら読み始める。 2013年7月、読み始めて四年経った。子供も無事もうすぐ六歳。いろんなこともあったが、今のところ順調に育ってくれている。本書はさすがに内容的に古いところもあるが、現在でも十分有用な本だ。うちの子はこの先どんな風に育つのだろうか。2013/07/29
小鈴
13
あれだけ感銘を受けたくせにすっかり存在を忘れていた。。。これも子どもが健康なおかげだということで許してください。本棚整理しながら3～4歳の節を改めて読む。457つよい子どもにきたえようにて旧ソ連の「就学前教育要項」では、3歳をすぎた子には毎日3～4時間、散歩をさせる、とある。ちなみに幼稚園が一キロ先にあり、車の送り迎えを禁止されているため基本的に徒歩なんだが、帰り道は疲れきってますよ子ども。旧ソ連には勝てる気がしない。おそロシア。2016/06/10
shk
7
著者の松田道雄さんは小児科医であり思想家でもあったそうだ。子どもの人格、個性、人権を尊重する。共働きが増えてきた時代でありながら育児のほぼ全てを背負い込んでいた当時の母親に、激励しながら寄り添う（随所で著者から激励されている気がする）。目先のことに一喜一憂せず、自分の子どもの個性をよく見よ。子どもの立場に立ち教育の理想を求めるという筋を通し、読者のために勉強を欠かさず本書の改訂を続けた著者には憧れを感じる。医学に関する内容は恐らく今や古いところも多いが、育児の指針として手元に置きたいと思わせる。2023/02/10
ことぶき あきら
3
良い本でした。子ども、保育者、親を信頼し、やさしく寄り添う著者の、心にしみる言葉がたくさんあります。無責任な情報が氾濫している現代社会に生きる私たちにこそ本書は価値があると思います。当時から現在まで何十年も保育士の配置基準は変わっていません。「30人の子どもを1人の保育者がうけもつより15人を2人でうけもったほうがいいということが、それほど大した理想であろうか。それは人工衛星をとばすのにくらべて、何とつつましい理想であることか。」人工衛星云々は現在では、防衛費増額というところか。そんなのに限ってすぐ決まる2022/12/15
