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岩波文庫
法における常識

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003401712
  • NDC分類 321
  • Cコード C0132

出版社内容情報

市民の権利,義務は法によって生き,法の世界は民衆の常識から生まれる.本書は,法の本質は何か,法の目的と手段はいかに理解されるべきか,法はいかに形成され運用されるかを説いた万人のための法学入門である.全体の均整,題目の配列,視野の広さ,叙述の正確,引例の適切さにおいて類いまれな傑作といわれる.

内容説明

市民の権利、義務は法によって生き、法の世界は民衆の常識から生まれる。歴史法学の大家ヴィノグラドフ(1854‐1925)の手になる本書は、法の本質は何か、法の目的と手段はいかに理解されるべきか、法はいかに形成され運用されるかを説いた最良の法学入門書である。全体の均整、視野の広さ、叙述の正確さ等の点から類いまれな傑作といわれる名著。

目次

第1章 社会規範
第2章 法規範
第3章 法的権利と法的義務
第4章 法律事実と法律行為
第5章 立法
第6章 慣習
第7章 判決例
第8章 衡平
第9章 自然法

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きゃんたか

26
正義を目的とするからと言って、法が必ずしも道徳的なものとは限らない。社会の協調を目指す法は、力の帰属と行使の規制に関わる。法の存立に最も力を持つものは、物理的強制に対する恐れではなく、課せられた規範を承認する精神風土の成熟である。全ての社会人がその形成に関わる世論こそが、法を生み出し、作り替える要因と言える。成文法が全ての事例を網羅し得る訳はなく、抽象性の網の目から漏れてしまった事例には民事に関わる慣例法と裁判の過程で築かれた判例法がその具体性を補う。健全な社会では、法と道徳の調和が常に求められるのだ。2017/10/31

Haruka Fukuhara

13
著者がロシア人(イギリスに帰化)とは知らなかった。ロシアの知識人というのは語学が堪能な人が多かったみたいですね。2017/07/03

Francis

11
10年以上も積読してしまった本。ただし今法律を扱う仕事に携わっているのでちょうど良かったかも。法律における言葉の意味や法的権利と法的義務の関係など基本的な法律用語について歴史的な経緯を踏まえて論じている。法律に携わる人であれば読んでおくべきだと思う。2021/09/11

ヤギ郎

11
法律における基本要素の意味とその使い方を書いた本。法律体系の違いから日本の社会制度と噛み合わないところもあるけれど、そんなことを抜きにして、法律をもつあらゆる国や社会に通用する根源的なものを書いた一冊だ。法律を勉強する時、六法全書とともに机の片隅に置きたい。機会があれば原書も読みたい。2017/01/20

シンドバッド

5
正に「法」というものを捉えるには良書。2015/02/03

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