出版社内容情報
20世紀,天文学の新時代の基礎を築いたのは,巨大望遠鏡を次々に建設したヘール(1868-1938)であった.彼の尽力により,アメリカの力を結集して作られたパロマーの200インチ望遠鏡の物語を紹介する.(全2冊)
内容説明
二十世紀、新時代の天文学の発展は、望遠鏡の進化とともにあった。その基礎を築いたヘールは、資金・材料集めや技術上の様々な困難を乗り越え、次々と巨大望遠鏡の建設を進めた。本書には彼の尽力で始められ、アメリカの人材・技術力を結集して作られたパロマーの二百インチ望遠鏡の物語が記される。
目次
第1部 巨人望遠鏡の系譜(ジュール・ヴェルヌの上をゆく;天才に対する天の意図;天文学の歴史;一九〇〇年における世界最大の天文台 ほか)
第2部 巨大望遠鏡の誕生(新計画の開始;人的組織;いかなる鏡を使用すべきか;熔解石英 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ノボ
3
「二十世紀、新時代の天文学の発展は、望遠鏡の進化とともにあった。その基礎を築いたヘール(1868-1938)は、資金・材料集めや技術上の様々な困難を乗り越え、次々と巨大望遠鏡の建設を進めた。本書には彼の尽力で始められ、アメリカの人材・技術力を結集して作られたパロマーの二百インチ望遠鏡の物語が記される。」(表紙より) とりわけ19章以降で語られる、パイレックスによる反射鏡製造の試行錯誤の過程が良い。2012/08/08
siomin
1
巨大望遠鏡の建設に生涯をかけたヘール博士の物語。 「天文学的数字」という言葉がありますが、この本の中にはそんな話ばかりです。望遠鏡を作るためには当然ながら膨大な金がかかるから、スポンサー行脚に務める。巨大なレンズをつくるには金も時間も労力もかかり、それにふさわしい天文台をつくるために各地を訪ね歩く。まさに一生をかけた事業です。 上巻は、ここまでの話で、下巻に続きます。 今のところの感想として、今も昔も、科学の発展には金集めが重要なんですね。2014/07/02
mikkii☆
0
巨大望遠鏡への情熱と飽くなき探究心!!新しい技術、謎に挑戦しつづける姿に、ひたすら脱帽。2017/05/10