出版社内容情報
20世紀物理学の最大の成果の1つである量子力学.本書はその形成の中心的役割を務めたボーアが,量子力学形成直後から晩年に至る間,量子物理学の歴史を回顧し,後の発展の方向をも展望した18の論文と講演からなる.
内容説明
二十世紀の物理学における最大の成果のひとつである量子力学。本書は、その形成に中心的役割を果たしたニールス・ボーアが、量子力学形成直後の1925年から晩年にいたるまでのあいだに、量子物理学の歴史をふりかえり、また、その後の発展の方向を展望した、18の論文と講演からなる。
目次
原子論と力学
原子
J.J.トムソンの古希の祝いへのメッセージ
ゾンマーフェルトと原子論
原子論と自然記述の諸原理
化学と原子構造の量子論
原子の安定性と保存法則
フリードリッヒ・パッシェンの古希の祝いによせて
ゼーマン効果と原子構造の理論
量子論における保存法則〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
53
購入詳細不明の本棚の飾り本。 2014/10/31〜11/13 ちょっと前に第一巻を読んだが、こちらは第二巻。ボーアの有名な原子模型の産まれる過程が、様々な文章から読み取れる。また、数多くの物理学の巨匠達の名前が凄い。物理学が最も熱かった時代だったんだろうな。 物理学の道には挫折したが、やはりワシは物理が好きなんだろうなぁ。2014/11/13
roughfractus02
6
異なるものの一致というアブダクティブな論理を実験科学で用いる場合、一致する条件と結果の想定が必要である。量子論と古典物理学から対応する結果に関する条件を想定するこの論理を「対応原理」と呼ぶ。この過渡的な「原理」は、電磁波を放出した電子がエネルギーを失うと原子核と合体するというラザフォードモデルの欠点を補い、粒子と波をセットとし、電子は粒子だが原子核の周りでは波として存在するという「原子模型」を生む。演繹と帰納に慣れた読者にこの発見的「原理」が晦渋なのは、その可謬性ゆえに跳躍と試行錯誤を繰り返すからだろう。2022/01/26
のほほんなかえるさん
2
量子力学の成立の歴史。というよりその実況中継的論文集である。2011/03/19
シンドバッド
1
過去10年 何度も通読を試み挫折した本書。ようやく通読。 ラザフォード記念講演が少し理解できた程度だが、良しとする。2017/06/16
hiro-suke
0
もっと丁寧に読んでいけばよかった。再読の必要を感じた。2013/11/27