岩波文庫
微生物の狩人 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003392829
  • NDC分類 465.028
  • Cコード C0147

出版社内容情報

細菌学の歴史はオランダ人レーウェンフックが手作り顕微鏡の視野に小さな生き物たちの姿をとらえた時から始まる.本書は以下,パストゥール,コッホ,メチニコフ,エールリヒなど主に病源体の追及によって人類に偉大な貢献をした十三人の「狩人」たちの人と業績をドラマティックに物語る.人物中心の優れた細菌学史.

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おせきはん

24
危険と隣り合わせの状態で、また時には自らを危険にさらしながら、人々の命を守るために病原体と闘ってきた先人たちの姿に頭が下がりました。病原体と闘う現代、そして未来の「狩人」たちの活躍も期待しつつ応援します。2021/11/13

おおた

17
岩波青背で文中に「!」多い選手権第1位まちがいなし。顕微鏡とか微生物の前に、古い翻訳だけどなぜか笑ってしまう文章として本書を推したい。「彼らは真理を追究する探求者というよりは、どちらかといえば、ある病気を治すためには他の病気で動物や子どもまでも殺してしまってもなんとも思わぬといった矯激な施術師」という人々の生き様が最高にすてきな文章で描かれる。研究を自分の出世に利用したいメチニコフについては「そこには科学の一かけらもなかった」と言い切られる始末。文章を楽しむという尊厳を満たすためにも読むべき一冊2022/12/18

壱萬弐仟縁

16
ベーリングの信念は、血液こそは生体内を循環している液汁の中でもっとも驚嘆に値するものであること(26、29頁)。 生きたからだを治療血清をつくる工場に変える血清として、抗毒素と称した(30頁)。 ジフテリアという病気には奇妙な癖があって獰猛さには高低がある(39頁)。 メチニコフと食細胞(54頁)。 ベーリングと彼は20年間、一歩たりとも譲らず、血液も食細胞も、ともにわれわれを細菌類から守るためにあい協力して働いている という考えに至ることはなかった(64頁)のは、残念なことである。  2014/03/03

ろくせい@やまもとかねよし

15
(上下同じ記述)17世紀にレーベンフックにより確認された微生物を、その後人類の病気の原因として発見されてきたことを研究者ごとも物語として論説する。微生物は日本酒や漬物など人類に貢献もしてきたかと、悪者扱いは少し気の毒に感じた。

小心

1
「不可能を無視する」研究者のおかげで医学が進歩してきたんですね。2016/10/24

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