出版社内容情報
イギリスの片田舎セルボーンに教養豊かな一牧師があって，風光美しいこの村から，自然観察の結果を，次々と知人の博物学者に書き送った．いきいきと愛情こめて描かれる鳥や動物たち．ホワイト（1720‐1793）の誠実で注意深い観察の眼と身についた文学的教養が，この書簡集を単なる博物学上の文献にとどめず，イギリス自然文学の名花と讃えられる作品にした．
感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
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どの国も、どの地方も、みなそれぞれの特殊問題の専攻執筆者（傍点）を 持つべき（３６頁）。専門家が必要とのこと。フクロフもクワクコウも、一つの音調に限られてゐるのでない（５４頁）。昨年の夏、居間で読書してゐたときのこと、蜘蛛が一匹、私の読んでゐる書物にとまりました。頁の天辺へ走つてゆき、網をくりだし、そこからふわりと飛び立ちました。最も驚嘆したのは、空気の少しも動いてゐない場所で、かなりの速さを以て浮揚したことです（１２５頁）。 2014/08/06
