岩波文庫<br> 学問の方法

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岩波文庫
学問の方法

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  • サイズ 文庫判/ページ数 229p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003367216
  • NDC分類 137
  • Cコード C0110

出版社内容情報

近代ヨーロッパ諸学を支配してきたデカルト的方法に対し,最初に全面的批判を展開したのがヴィーコ(一六六八―一七四四)である.共通感覚・創造力・レトリック等を重視する彼の思想は,学問のあり方が根底から問われつつある現代に,学問論・科学論・教育論としてあらためて重要な問題を提起する.原題「われらの時代の学問方法について」.

内容説明

近代ヨーロッパ諸学を支配してきたデカルト的方法に対し、最初に全面的批判を展開したのがヴィーコ(1668‐1744)である。共通感覚・創造力・レトリック等を重視する彼の思想は、学問のあり方が根底から問われつつある現代に、学問論、科学論・教育論としてあらためて重要な問題を提起する。原題「われらの時代の学問方法について」。

目次

1 講演の構成
2 諸科学の道具から得られるわれわれの学問方法の利点
3 新しいクリティカの不都合
4 幾何学の方法が自然学に導入されることによる不都合
5 解析について(機械学との関連における)
6 われわれの学問方法は医事にいかなる不都合をもたらすか
7 われわれの学問方法がそれの目的と関連して道徳と政治の学および雄弁にもたらす不都合
8 詩作について
9 キリスト教神学について
10 賢慮に属する諸主題について技法集が編まれていることの不都合
11 法賢慮について
12 芸術作品の最良の手本について
13 印刷について
14 大学について
15 講演の結論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

129
デカルト主義を批判しての方法論。講演録のせいか非常にこの手の本としては私には読みやすく思われました。解説もかなり助けてくれています。デカルトの「方法序説」は結構難しいのですが、この本の内容にはかえってうなずくことが多く、世評での著名なものが必ずしも自分にあっているとは限らないとの感じを受けました。2017/02/08

傘緑

40
「古代人たちにはまったく知られていなかった多くのことが、われわれによって顕わにされ、かつわれわれにはまったく知られていない多くのことが、古代人には知られていた」原題は『われらの時代の学問の方法について』だが、ヴィーコが結論で言及していた当初の書名、『近代と古代とで和解された学問の方法』とした方が絶対に良かったと思う。「反デカルト、主義」というより「反、デカルト主義」。デカルトの業績を踏まえてさらに一歩踏み込む、創造的な批判。クリティック(理系?)を否定するのではなく、トピカ(文系?)の重要性も喚起する論調2017/01/15

またの名

9
数学コンプレクスの恨みで解析幾何の祖デカルトにアンチしてる本ではない(はず)。今なお論理実証主義やエビデンス主義vs現代思想や人文科学といった対立に変奏される、確定はしてないが真らしい事柄を無視する厳密派のクリティカ主義と、真らしい事柄も扱うがゆえに時に虚偽を招くトピカ主義の分断をヴィーコは確認。絶対確実な真理だけでなく中間的で暫定的な真らしさを、厳密で簡潔な論証だけでなく人々の共通感覚にも訴えるレトリックを、分断を乗り越える者に必要なスキルと見る。「知恵ある人は最低の真理から出発して最高の真理に向かう」2022/06/18

Happy Like a Honeybee

9
人は誰でも従事している芸術において賛辞獲得を目指すべき。模倣者とは凡庸より悪いこと。名声のためには出来る限り別の道を取る必要がある。 幾何学、宗教から印刷までと幅広く参考になる講演集である。学問の方法は、数世紀を経ても変化はない。ヴィーコは特に道具、補助手段、目的を掲げるが、現代でも充分に通用する。それ故にこの本が支持される所以であろうか。知識は最高の真理を目指し、知恵は最低の真理を目指す。 正義とは共通利益の恒常的な保護である。2017/06/25

うえ

6
「今日においてはクリティカのみがもてはやされている。トピカは先に置かれるどころではなく、まったく無視されている」「クリティカは真理について述べる弁論の技法であるが、他方トピカは言葉豊かに述べる弁論の技法なのである」「弁論家の主たる任務は…わずかの時間しか与えられていない被告人に即刻の助力を与えることなのである。ところが、われわれのクリティカ主義者たちは、何か疑問が彼らに提起されたときには、こう答えるのである。そのことについては私に考えさせてください、と。」2015/07/01

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