岩波文庫<br> 時間と自由

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岩波文庫
時間と自由

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784003364598
  • NDC分類 135.4
  • Cコード C0110

出版社内容情報

「自由」を主題とするこの学位論文は,ベルクソン(1859-1941)の主要4著作の1.全てを持続の相の下に眺める,というベルクソンの哲学の基本構想はここで初めて確立され,絶対形而上学への新たな道を切り開いた.新訳.

内容説明

ベルクソンの哲学的出発を告げた時間論の古典的名著。「意識に直接与えられた」現実を純粋な時間的持続とみなす立場から、自由の決定論と非決定論の双方を“時間の空間化”として批判した。時間意識の緻密な分析を通して具体的現実の復権と真の自由の顕彰を図った20世紀初頭の思想動向を代表する記念碑的労作である。新訳。

目次

第1章 心理的諸状態の強さについて(内包量と外延量;深い感情 ほか)
第2章 意識の諸状態の多様性について―持続の観念(数的多様性と空間;空間と等質的なもの ほか)
第3章 意識の諸状態の有機的一体化について―自由(物理的決定論;心理的決定論 ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

84
感覚の違いは本来は質的な差異だが、我々はそれを量的な差異と受け取る。なぜなら人間は感覚を、蒙った刺激に応じて起こった/起こりうる運動に還元し、量として捉えるからだ…と。こうした発想はやがて数の認識の問題へと進み、数とは何かが問われていく。そこから得られる結論は、時間の継起性においては相互に浸透し合う単位(例えば鐘の音)だったものを、心の中で空間に併置する事によって我々は区別するという事だ。ベルクソンは空間を《多くの同一かつ同時的な感覚を区別できるようにするもの》と定義し、そこに拡がりのある等質性を見出す。2016/07/06

たーぼー

55
古典喜劇を拠り所に人が笑う、という行為を定義づけた著書『笑い』とは異なり、主題が時間と自由である以上、当然ストイックなものになる。ベルクソンはこの解答を明瞭な言葉で導き出す為、心理的状態の強さから意識の状態の多様性へと見事な推移と構成を計ったと思う。ただ、彼の有する観念に当て嵌め過ぎて物を鋳型にとろうとするきらいも見受けられる。そこの部分、時間の概念ではアインシュタインからの否定もあったのだろう。自由に関しては、成程すんなり腑に落ちた。『自由行為は流れた時間ではなく、流れる時間の中で行われるものである。』2017/03/05

かんやん

33
外的刺激と内的感覚を定量的に測定し、数式で表す精神物理学を批判。感覚は質であって定量的に計測できないと主張。情動だけでなく、音、熱、光などの刺激について分析し、質を量として数値化するのは「時間の空間化」であると批判する。感覚をモノのように併置して比較する事はできないと。そこで持続ということ言い出す。感覚は持続であり、持続は進行であり、単純に反復されない。反復されたら質は変化するのだから。更に、自由意志の擁護者(力動論)と反対者(決定論)も、共に時間を空間化している。自由行為は流れる時間の中で行われる。2023/03/17

空箱零士

22
例えば「1秒」を感じる時、僕たちは僕たち自身にとっての特定の時間を「1秒」という「空間」に閉ざしている。「持続」とは「1秒」をそうだと感じる以前の、純粋な時間の継続を指して言う。「自由」は僕たちの感覚を区切る「空間」にではなく、そうなる以前の僕たち自身の時間の「持続」にこそある。「空間」はあくまで物質的な法則を導き出すための便宜でしかない。と、言葉にしてみると常識的、というより実感的に腑に落ちるようなことを言っているように思える。この実感の是非には深入りしないとして、問題はこの定義における「自由」だろう。2016/04/06

evifrei

21
我々は大抵の場合において外的に生きており、自我については空間の中に投影する影にしか気付かない。我々の生存は時間におけるより、空間において繰り広げられる。我々は、我々自身に生きるより、むしろ外界に生き、外界に「行動させられている」。そうした状況にあって、我々が自由に行動することは「自分を取り戻す」こと及び「純粋持続に身を置く事」を意味する。自分自身へと立ち返ろうとする時は、いつでも自由であるにも関わらず、我々は多くの場合においてそれを欲せず「自由」から離れていく。著者の自由と自分を架橋する指摘は腑に落ちる。2020/07/16

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