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岩波文庫
単子論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 348,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003361610
  • NDC分類 134.1
  • Cコード C0110

出版社内容情報

ライプニツがその哲学思想を組織的にまとめて述べた4つの論文のうち,「形而上学叙説」を除く3篇を収め,ほかにそれらに関連する小品数篇を加えた.ライプニツ哲学はこれらの諸篇のなかに要約されている.

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

karatte

18
新訳も読みたいが、取り敢えず再読。コーヒーをこぼしてしまい、染みだらけになった表紙を見て「これも最善の世界か……!」と苦笑。無限分割を引き合いに出して未だ世界が天国になっていない理由を説明する辺り、さすが微積分の発見者(の一人)だなあと感心。スピノザへの批判的な言及など、メインの三篇よりも付録のほうに気になる箇所多数。新訳は付録の内容が違うらしいので、購買欲は結局消えず。2020/05/27

非日常口

12
単子論のところのみ読了。モナドとアトムは異なる。神により創造されたモナドは拡大・縮小することはあるが、結合・分裂はアトムの方だ。EUを見るとそのバックボーンにモナド的な思想が見え隠れしているようだ。ウクライナ情勢とクリミアのロシア編入により、益々帝国主義時代が動き出す中、岩波が再販した意味は大きいように思う。潰れた文字もフォントがしっかりされている。旧字は慣れてくるとなんとかなった。2014/04/30

Z

7
ライプニッツがモナドというとき、「このもの性」、この葉っぱ、この猫、この人といった個性記述的な形相をさす。そしてその内実は(神から見た)確定記述の束というべきもので、例えばある猫のモナドであれば、いつ生まれ、3日前に水をのみ、今朝車の上であくびをして、明日は魚を食べetc,といったものとなり一つのモナドに無数の表現が存在する。形相を実体とするからにはライプニッツの存在は動的であり、各自の存在は、神から設計図や計画を与えられ、それを表現し続けていくものとなる。すべてのモナドは現在の計画を表現する働き=表象2019/10/17

Z

7
『単子論』自体はそれほどいい本と思わない。論理的には飛躍が多々見られる。著者の思想の構えを見れる本と思う。内容は存在論の側面が強い。即ち存在するものは如何にあるかということであるが、昔のヨーロッパの人なので、神が創造したことによってというのが大枠。創造を問題にするとアリストテレスの形相(設計図、計画、モデル)、質料(物質)の区別がある。この形相をライプニッツはモナド呼ぶが、アリストテレスより個別的な視点をとる。モナドは実体であり本質ではない。本質の場合、石とは何かといったとき、概念的な定義が問題とされるが2019/10/17

Z

6
とそれを次々行っていく働き=欲求を備えているとした。全てといってもモナドには類型があり、動物のように現在の状況をある程度認識できるモナドを魂、人間のように理性をもちさらに判明に認識できるモナドを精神と呼ぶ。ここで、認識能力が話題になり、認識論に話が移る。存在論と同じように、人間が認識能力を持つのは何故かというと、神がそういうふうに作ったからだ、というのが答えになるが、その内実が問われなければならない。動物も周囲の環境を認識する。人間理性の特徴は、数学をモデルとした、永遠かつ必然的なものを認識できるという点2019/10/17

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