岩波文庫<br> ニコマコス倫理学〈下〉 (改版)

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岩波文庫
ニコマコス倫理学〈下〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003360422
  • NDC分類 131.4
  • Cコード C0112

出版社内容情報

古代ギリシアにおいて初めて倫理学を確立した名著.万人が人生の究極の目的として求めるものは「幸福」即ち「よく生きること」であると規定し,このあいまいな概念を精緻な分析で闡明する.これは当時の都市国家市民を対象に述べられたものであるが,ルネサンス以後,西洋の思想,学問,人間形成に重大な影響を及ぼした.

内容説明

アリストテレス(前384‐322)の著作を息子のニコマコスらが編集した本書は、二十三世紀に近い歳月をしのいで遺った古典中の古典である。下巻には、「抑制と無抑制」について述べる第七巻、各種の「愛」を考察する第八・九巻、「快楽」に関する諸説の検討と「幸福」について結論する第十巻を収める。詳細な索引を付す。

目次

悪徳・無抑制・獣的状態。ならびにその反対のもの。抑制と無抑制とに関するもろもろの通説
これらの見解に含まれている困難。以下かかる難点が解きほぐされなくてはならない
抑制力のないひとは知りつつあしきことをなすのだとすれば、この場合の「知りつつ」とはどのようなことを意味するか
無抑制は如何なる領域にわたるか。本来的な意味における無抑制と、類似的な意味における無抑制
獣的なまたは病的な性質の無抑制は、厳密な意味で無抑制とはいえない
憤激についての無抑制は、本来的な意味における無抑制ほど醜悪ではない
「我慢強さ」と「我慢なさ」との、抑制ならびに無抑制に対する関係。無抑制の二種―「せっかち」とだらしなさ
無抑制と悪徳(=放埒)との区別
抑制・無抑制に似て非なるもの。抑制も一つの中庸といえる
怜悧は無抑制と相容れても、知慮は無抑制と相容れない〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

83
「善」「最高善」とは何かが本書のテーマであり、アリストテレスは人生における種々雑多な望ましきもの、「善」に秩序をつけて、それを「学」の名の値する水準まで高めるべき明晰な思考への手引きしている。上の方が読み応えあり。2016/03/11

syaori

63
下巻では、卓越性(徳)に準ずるものである愛と快楽について考察し、本書の目的だった幸福を概観する作業に入ります。そして幸福な生活とは卓越性に即した生活であり、そのなかでも最善のものは智慧に即した自足的な、観照的生活だと示します。しかしそのような生活は「人間の水準を超えた」ものであることも指摘し、倫理的徳のような多数の人々と「生を共にする」ための徳が人間的な卓越性であるとも語ります。アリストテレスでは人間は社会に生きる動物で、生は希求されるものとして肯定されていて、こちらにも生きる喜びが満ちてくるようでした。2021/07/06

イプシロン

40
個人的な政治の定義が、非常に浅はかで先入観が濃いものだったという気づきを得る強烈な読書体験となった。その点を軸にして、本著で語られている内容を(私的解釈を加味して)簡単に記してみたい。政治の目的は一人でも多くの人を観照的生活に導くことである。その理由は観照的生活によって得られる幸福は自足的で他者を必要としない最高度なものであるから。したがって、政治は一人でも多くの人が観照的生活に到達することを援助することを目的とする。よって理想の政治家は、真・善・美とはいかなるものかを知悉し理解している人であること。2021/12/10

おせきはん

24
愛や快楽、幸福など人間の感情の根本を掘り下げています。全般的に私にとっては難解で、一回、読んだだけでは全体像を把握するには至りませんでしたが、善悪の本質を突いた鋭い指摘も多くありました。2021/01/22

Bashlier

22
5/5 下巻の主張は3点。”愛は互いに与え合う量が釣り合っていることが大事。過不足があると持続しない”、”ほどほどの地位で麗しい行いをする智者が最も幸福な存在”、”同程度の卓越性・地位・財産を持った人同士でのみ本物の友情は生まれる”という均等性を重視したものです。また、物質的なものを追い過ぎると”平和のための戦争”、”余暇のための忙殺”などの矛盾に苦しむことになると警告。まるで現代への予言のよう。類まれなる知性はどこまでを時を超えていくのだと、自然と頭が下がる著作でした。出会えてよかったです。2023/03/30

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