岩波文庫<br> 国家〈下〉 (改版)

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岩波文庫
国家〈下〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003360187
  • NDC分類 131.3
  • Cコード C0110

出版社内容情報

ソクラテスは国家の名において処刑された.それを契機としてプラトンは,師が説きつづけた正義の徳の実現には人間の魂の在り方だけでなく,国家そのものを原理的に問わねばならぬと考えるに至る.この課題の追求の末に提示されるのが,本書の中心テーゼをなすあの哲人統治の思想に他ならなかった.プラトン対話篇中の最高峰.

内容説明

ソクラテスの口を通じて語られた理想国における哲人統治の主張にひきつづき対話は更に展開する。では、その任に当る哲学者は何を学ぶべきか。この問いに対して善のイデアとそこに至る哲学的認識の在り方があの名高い「太陽」「線分」「洞窟」の比喩によって説かれ、終極のところ正義こそが人間を幸福にするのだと結論される。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

155
洞窟の囚人や死後の魂をはじめ比喩表現は鮮烈で含蓄がある。幾何学が絡むと難解になり、生成を規定する数の複雑さに当時の算術熱が窺える。特に印象的なのが魂論的証明と絡めた五つの国制批評。人間の心理的性向を深く洞察していて、パラディグマな国家に相応の説得性が帯びてくる。魂の三区分と国家の三階層は個人と国家の〈正義〉を対応させる画期的アイデア。既出の概念も豊富に盛り込んだ本書は読み手の正義の在り方や向かう先を映し出す拡大鏡であり、哲学の本質や意義をソクラテスを殺した国家に対して力強く回答した〈善〉のイデアの集大成。2022/07/28

molysk

72
理想国家を統治する哲学者が最も学ぶべきものは何か。それは善のイデアである。視覚で認識できる移ろいやすい現実的存在に対して、精神による思惟で認識できる永遠不変の観念的存在がイデアである。太陽が照らすことで現実的存在が認識できるように、善のイデアが照らすことでさまざまなイデアが認識できるのだ、とプラトンは説く。知恵が勇気と欲望を統治することで正義が実現するが、知恵による統治が損なわれることで、国家も個人も堕落して不正がはびこるようになる。正しい生を送った人間が、死後も不滅である魂において幸福を得るのである。2024/01/13

syaori

71
善のイデアについての話が続きます。太陽のように輝くそれは、その光で全ての事物の「実相」を明かす、知識と真理の根拠。それを範型として魂や国制を秩序づけることで、人も国家も幸福になることが示されます。その理論と不変の理想を求める姿は美しいのですが、問題はそれで実現する、物語を統制し人間に感情の抑制を求める「国家」が魅力的でないこと。それは、崇高な理想が現実となった瞬間から腐敗してゆくことを示しているようで、プラトンの語る、真実在を見つめ人々を導く哲学者と哲学の光輝と対置した時、そのことを少し哀しく思いました。2021/03/22

Gotoran

64
本書(下巻)は、『国家』全10巻の内、第6巻から第10巻までを収録。政治と正義がテーマの対話篇、まさにプラトン哲学の見せ場か。国家の守護者から優秀な者を選び、哲学や哲学者としての基礎知識を学ばせた後、老年になった者に国政の運営を任せるという哲人王の思想を窺い知ることができる。また線分の比喩、洞窟の比喩を用いてイデアの観想が語られている。最後の第10巻では、エルの物語としてエルの臨死体験を通しての輪廻転生、天国と地獄、天動説的宇宙論等を垣間見ることができた。2019/05/06

ヴェルナーの日記

57
『普遍なる善』について対話形式で語られるソクラテスの思想(プラトン)本作の下巻(第6巻~第10巻)を掲載。上巻では、主に『最善なる国家』の有り方を論じてきた。本巻では『国家は人なり』といわれるように、最善なる個人について焦点が当てられる。最善は教えることが出来るのか。それには何を必要とするのか(法律・倫理)等々…。これらの答えを示そうとするプラトンの心情を熱く感じた作品だ。また、プラトンにとってライフワーク的な作品でもあり、本作をもって彼の思想がふんだんに織り込まれている。プラトンを知るには必読の書。2014/10/19

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