出版社内容情報
本書は,ヨーロッパにおける仏教研究の最も代表的な名著.仏教の基本的立場を比較宗教史の観点から解説した入門書として知られ,重要な事項を適切に説明しながら,読者を仏教の全体的理解へと導き入れる仏教概論書.西欧的思惟と東洋思想との関連にも重要な示唆を与える上巻は仏陀の生涯を,下巻は仏教の教理を説く.
内容説明
ヨーロッパにおける仏教研究の最も代表的な名著。仏教の基本的立場を比較宗教史の観点から解説した入門書として知られ、重要な事項を適切に説明しながら、読者を仏教の全体的理解へと導き入れる。(上)では、仏陀の偉大さをたたえ、その教えが、民族宗教の域を超え歴史上はじめての人類思想となったことを指摘する。
目次
第1部 仏陀(伝説上の仏陀;歴史上の仏陀)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
22
仏教の本質:俗世間の回避=原因の滅却(13頁)。世間との関わりはとかく神経衰弱になりがち。 勤勉努力せよ:仏教の精髄(146頁)。 超越的なもの。得体の知れないもの。私の欲の制御法。世間と私。色々と考えさせられるテーマがあると思った。 2015/04/14
冬佳彰
2
この上下本は、仏教に関するマップを得るのに、大変役にたつ本だった。俺たちは、「仏教?仏壇とか葬式とか墓とか、分かっているよ」となりがちだが、それはあくまで日本式にカスタマイズされた、今となっては葬式仏教(失礼)に過ぎない。ブッダは、その死に際し、祀ることに拘泥せず、修行を進めよ、と言ったらしい。この本では、日本式の仏教とは異なる、仏教の息吹のようなものを感じる。こうした(仏教文化にとっての)異邦人の視線は、大変有効だ。分かったつもりになっていても、分かっていないことを教えてくれる。
ゴッツ
2
上巻を読んで仏陀の人生が書かれていたが神話的で現実的でもない出来事が書かれていたが一概に否定は出来ない。 当時の仏陀の神秘的な人格が今なら科学的に解明できる自然現象でもを神話的なものに見せた要因だと思う。2015/03/17
吉兆
0
前半の仏陀の成道物語はハイテンションビッグスケールでクソおもろいのだが、後半の仏陀の人物像は作者の主観が入り過ぎていてイマイチ。2013/12/10
しょ~や
0
ブッダの人物像が伝説など踏まえて浮かび上がってて面白い2013/02/11