出版社内容情報
日本曹洞宗の開祖道元(一二〇〇―五三)が,自らの宗教体験を述べ,坐禅によって到達する正法の悟りの内容を様々な面から説く.「正法」は正しい仏の教え,「眼」はあらゆるものを照らし,「蔵」はあらゆるものを包む意.七十五巻本と十二巻本の全巻,および付巻として「菩提薩〓四摂法」など五巻を収め,この大著の全容を示す.
内容説明
道元は『正法眼蔵』を百巻にまとめる予定であった。しかし死によって果せず、高弟懐弉がその遺志を引継いだ。全体の構成は、前半で仏教的説明と一般的規範を、後半に修行者一人一人の日常実践に関する教誨を置いており、本書中よく知られた洗面・洗浄の巻は、巻50・54に配されている。巻44「仏道」―巻72「安居」を収録。