出版社内容情報
老子(前579頃‐前499頃)の「老子道徳経」2巻は儒家の倫理説に一歩を進めて,人間道徳の根元を探り,宇宙の原理に説き及び,その思想は道教と呼ばれ,「荘子」と結んで老荘派となり,儒教と並んで東洋思想の2大源流をなしている.本文庫本は河上公本の本邦旧鈔本を底本に選び,これに敦煌出土本ならびに景竜碑,遂洲碑を対照した.
内容説明
熾烈な戦国時代を生き抜く処世の知恵であり一種の統治理論であるが、同時に、世の中と人間についての深い洞察力によって、人生の教科書ともいうべき普遍性を持っている。ここで説かれる平和的で、自足、素朴なあり方は、時代を超えて人々の心に訴えかける。
1 ~ 2件/全2件