出版社内容情報
比較言語学・説話学の分野に偉大な足跡しるすグリム兄弟が,ドイツ各地で口から耳へと伝えられた昔話の数々をあまねく採録.児童文学の一大宝庫であり,民間伝承研究に不可欠の文献である.名訳をもって知られるこの金田訳は,一八五七年刊の原著決定版から削除された昔話をも数多く収録する.KHM番号を付記した.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takakomama
6
最終巻。33話と聖者物語、断篇、遺稿、跋文。絵本と読み比べしながら、何か月もかかってやっと読み終えました。似たような話も多かったし、残酷な話もありました。 2022/09/22
みけねこ
1
グリム童話全部読み終わった!1〜5巻を通して、1番印象に残っているのは、「子どもたちが屠殺ごっこをした話」。収録されている巻はだいぶ前に読んだのだけれど、未だに覚えているくらいインパクトが強い。跋文にこれを含む複数の話を削除しようと考えたと書いてあったが、読めないとなると読みたくなるものだし、個人的には削除されなくて良かったと思う。童話はどんな年代にも響くものがある。自分の振る舞いを考えさせられることもある。注釈も興味深いものが多く、楽しく読めた。薔薇に対する見方が変わりそう。2022/12/24
あいちょ。
1
『人生で影響を受けた本100冊』登録。2020/03/19
paumi
0
最終巻。巻によって動物や非生物が主役だったりするが、この巻は主に人間が主役。特に貧しい百姓がいきな計らいをしてお姫さまを助け出し結婚するハッピーエンドが多かった。しかしその過程に残酷な描写があったりする。魔女を火に追いやったり、指輪がどうしても抜けないから指ごと切ってしまったりなど… その他にも絞首台にぶらんこにされた死人を利用して自らの命を守ったり。こんな描写では万人には受けないから、今日の童話はソフトに改変されている。しかし原文を忠実に再現している本のほうが私は好きだ。2014/10/23
あきこ
0
5巻は聖書のような話が多かったように思う。1巻から読んでいると似たような話や、日本の民話にも同じようなものがあったりして初めて読んだ感じがしないものが多い。2014/10/16