出版社内容情報
作者はドイツ・ロマン派の代表作家.その傑作といわれている長詩「夜の讃歌」は恋人と死とキリストの3つが作因となって作詩されたものといわれ,夜とともに死の克服者キリストへの讃歌でもある.このほか亡き恋人を対象にし崇高愛をたたえた「マリア讃歌」と,抒情詩集「落穂集」「雑草集」の中の佳品が収められている.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
107
ドイツのロマン派の文学者ノヴァーリスの詩集。「雑草集」と「落穂集」収録の詩は素朴な情感を漂わせたものだが、「夜の賛歌」は壮大なビジョンを描いた哲学的な内容だった。死の兄弟である夜の眠りの中で、ノヴァーリスの恋人で夭折したゾフィーへの想いを通して霊的な世界が語られていく。恋愛を至高のものと考えて、香気のある韻文で天上の世界を表現するところがいかにもロマン派らしい。2015/06/12
壱萬弐仟縁
34
岡谷市より拝借。「落穂集」で、母上よ、さゝいな望みもとげさせて上げられぬ、それを敢えてしようとするのです。運命は私を嘲弄し、万分の一もしてくれず、また私を苦もなく阿呆と言う。そこで、考えてください、正しき意志と子の務めを果すため、あなたの幸福のために何ができるかと。では、変転無常に向って幸福を得ようとする努力には拘わらず、真の道が神々から得る徳こそはあなたに幸福の冠を贈るでしょう(56-57頁)。2017/04/14
misui
2
「私たちに霊感を与える一切のものは夜の色彩を帯びていないか?」2021/08/08
llll'
1
2014/02/04
isbm
0
★★2022/09/03
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- 和書
- シューベルト 新潮文庫