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岩波文庫
ニーベルンゲンの歌 〈後編〉 (改訳)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 353p
  • 商品コード 9784003240120
  • NDC分類 941
  • Cコード C0198

出版社内容情報

ドイツの『イーリアス』といわれる中世叙事詩の雄編.竜の血を浴びて不死身になった英雄ジーフリトも妃の兄グンテル王の重臣ハゲネの奸計により暗殺され,骨肉相喰む凄惨な闘いが展開する.古いゲルマンの心を伝える英雄歌謡や伝説に材を取り美しい形式と緊密な劇的構成をもつ本書はドイツ文学最初の記念すべき高峯である.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

54
ジーフリトが暗殺され、復讐を伺うクリエムヒルトは、フン族のエッテェル王と結婚。そしてブルゴントの王侯を招待し、彼らを嗜虐を目論む。最後はクリエムヒルトを含め、ブルゴントの王侯たちは虐殺される。こうしてハゲネが隠したジーフリトの黄金は、呪われた黄金としてライン川の底に沈められたままとなる。この設定を元に製作したのが、ワーグナーの『ニーベルングの指環』。ドイツは、神聖ローマ帝国だったため、少なからずローマの影響を受けている。とくにドイツ人気質は、ローマ人気質に近く、質実剛健であり、本作も例外ではない。2015/03/17

fseigojp

23
独逸のイーリアスは、ほめすぎだろうが、まさにロードオブサリングの世界でした 2017/06/08

蛇の婿

21
フン族自体の英雄がほとんど居ないじゃないかというのと、ブルゴント勢のあまりにも圧倒的な強さにちょっと違和感。wいや、この伝で行くと、ジーフリトが超絶に強いのはともかく、ブリュンヒルト様どんだけ強い事になるんだよとw前編ではもしかしてハゲネより強かったように書かれているわけで、これ、ブリンヒルト様いっしょに連れて行ってたら全員無事に帰れたんじゃないの?ww …非常に面白く読了させていただきました。いま個人的に興味のあるフン族の扱いが非常に騎士的で、その辺もなかなか面白かったですw2014/07/06

ホームズ

21
エッツェル王の元に嫁いだ後も復讐を企てるクレイムヒルトが凄いな~。後半の騎士達の戦いの場面が凄いですね。ハゲネ、タンクワルト、フォンケール達の強さが凄すぎる(笑)しかしハゲネが勇者とか結構英雄のように扱われているけど性格あんまり良くないな~(笑)2012/07/02

壱萬弐仟縁

17
「情けなどかけることはできません、恨みこそもっているのです。トロネゲのハゲネは、私の生きている限り、決して償うことのできないほどのひどい仕打ちを私に加えたのです」(262頁)。現代でなら、理不尽な病気にさせられる評者のようなケースもあるな。不可逆的なことをされて、賠償金では解決できないこともあることを自覚してほしい人はいるものだ。ゲーテは解説で、叙事詩へ向かう想像、感情、好奇心に注目し、読者の力量に応じた読み方を提案している(348頁)。2013/10/24

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