岩波文庫<br> 人間の絆〈下〉

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岩波文庫
人間の絆〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 452p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003225486
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

株の投機で財産を失ったフィリップは,アセルニー一家の人たちの支えもあり,なんとか立ち直った.ミルドレッドとの関係もついに破局を迎えるが,人生とは何であるかを覚った彼は,医師としての第1歩を踏みだす.(全3冊完結)

内容説明

「ペルシャ絨毯に人生とは何かの答えがある」という老詩人クロンショーの謎めいた言葉の意味に、ついに思い至るフィリップ。「彼らを赦したまえ。その為すことを知らざればなり」心の自由を得たフィリップの念頭に、ふいにこんな言葉が浮かぶのだった。全三冊完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ykmmr (^_^)

136
いよいよ下巻。フィリップの人生は更に進む。ミルドレッドの粗相に呆れながらも、足を突っ込み困窮。ミルドレッドも爆発する中、巻き返しにかかるフィリップに成長を感じる。『絶望』に打ちのめされ、人生の『無意味さ』・『儚さ』を感じたフィリップであったが、それは人それぞれの『人生』の様々な出来事が、ペルシャ絨毯のように複雑に織り込まれている訳だ。詩人クロンショーのその言葉。『人生の先輩』の言葉を悟る訳である。最後は、本当に普通の女性と一緒になる訳だが、今まで波瀾万丈。人生の『無意味さ』を知った彼には2023/02/05

扉のこちら側

90
2016年726冊め。【205-3/G1000】執拗なほどミルドレッドとの恋愛模様の描写が続く。お互いに幸せになれないと、心のどこかではうすうすわかっているのに、自らそれを壊して逃げられない弱さ。最後には幸せがやってくるのだけれど、そこに至るまでの人間生活につきまとう「こんなことして何になるのだ」という虚無感を、「人生とは何なのか」という疑問を、著者なりに描いている。ささやかな幸せが一番。2016/09/17

NAO

68
ついに医者となったフィリップ。つつましい暮らしでもそれでも良しと思えるようになるまで、なんと長い年月がかかったことだろう。何かたいそうなことをしようと思っても、それを本当になしうる人間はごくわずかしかいない。ほとんどの人は、若いころ持っていた夢をかなえることもできないままに、厳しい人生と折り合いをつけて生きていくしかない。「人生に意味はない」「人は生きることで何らかの目的を達成することはない」とは、なんと重い言葉だろう。2017/07/13

tengen

56
患者のソープ・アルセニーと親しくなり、エル・グレコ等の話を聞かされたフィリップはスペインへの憧憬を募らせる。 ☆ 資金に枯渇したフィリップは一度味を占めた株式投資に失敗し野宿暮らしを余儀なくされる。人生に意味などないと気付くフィリップ。良いことも悪いことも所詮人生を彩る絵模様である。ペルシャ絨毯をそうひも解くのであった。☆ 祖父の死で遺産を得たフィリップはロカ病院に戻り、ようやく医師の資格を得る。だが憧れのスペインへの旅立ちを前にある決断を迫られ、悟ることに。 ☆彡 新訳での久々の再読、満足。元気出た。 2017/05/16

雪月花

54
下巻でもフィリップは様々な分野の多くの人に出会い、良い影響も悪い影響も受けながら成長していく。悪女ミルドレッドに何度も裏切られながらもまた受け入れては翻弄される姿にやきもきし、ようやく自分に向いているとわかった医学の道からはずれた時も歯がゆかったが、人生は出会いや別れを繰り返しながら、自分の力で織り上げていくものなのだろう。モーム氏の自伝的要素も含まれたこの大作は、琴線に触れる文章が多く、自分の人生と重ね合わせながら人生哲学を学んだ気がする。2022/01/30

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