出版社内容情報
二歳年上の親友ワーズワスとの共著『抒情歌謡集』(一七九八年)は,イギリス文学史にロマンチシズム復興の時代を画したといわれる名詩集である.その年,天才詩人・批評家コウルリヂ二六歳,同詩集の巻頭を飾った彼の代表作「老水夫行」と,同時期に書かれた神秘的な幻想詩「クリスタベル姫」「忽必烈汗」など五篇を収録.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
3
クリスタベル姫、途中で終わってるやん。2019/12/13
双海(ふたみ)
0
古書店で購入。2013/04/02
久守洋
0
生硬な訳がなおのこと読み辛い。「クーブラ・カーン」ってそんなに良いかなあ…。2013/03/01
龍國竣/リュウゴク
0
罪と罰、その贖罪、そして新生を書いた「老水夫行」。加えて「クリスタベル姫」という二篇の大きな詩。それに糾弾の詩「フランス」、呼び掛けの詩、幻想の詩「忽必烈汗」を収める。これらは口語体で読んだ事があるが、文語体で読み直すと、より深く作中に潜り込む心地がした。 2012/10/30
yuzi
0
ロマン派のイギリスの詩人・哲学者・評論家であるコールリッジによる詩選。代表作である『老水夫行』のほか超自然的な物語を創造力豊かに叙述した『クリスタベル姫』、仏革命への期待と失望を表した『フランス』、シャモニ渓谷を美辞麗句で賛美した『シャモニの谷にて日の出前にうたへる讚詠』、「パーチャス巡国記」を読みながらみた夢を基に描いた『忽必烈汗』のお腹いっぱい全5作。『老水夫行』の現実と夢想の入り交ざった様が遭難者が絶望と肉体の限界の中にみた幻想とみなして読むと面白い。『クリスタベル姫』は続きが気になる。2022/11/02