岩波文庫
完訳水滸伝 〈4〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 405p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003201640
  • NDC分類 923.5
  • Cコード C0197

出版社内容情報

宋江は,酒の勢いで酒楼の白壁に書き付けた詩に謀叛の志を読みとられ,刑場に送られるが,危機一髪,刑場に乱入した梁山泊の面々と弟分黒旋風李逵(りき)に救い出される.いよいよ宋江も加わり,梁山泊の親分衆は40人に.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かごむし

17
この巻の中心人物についてはどうもよくわからない。その名前は豪傑たちの間にとどろいているわけだが、なんでそんなにとどろいているのだろう。一目見て、威に伏してしまうような人もいるけど、彼は、殺されそうになってはじめて名乗ると、危うく殺すところだった、ごめんなさいって。もうさ、最初から胸ポケットに名札つけて歩きなさいよねって思いながら読んでた。逆に、彼に復讐されて殺された役人はかわいそうだった。正義がどうこうより、報復って怖いなともうそれだけ。あと、人の肉を食うなと。昨日まで普通の生活をしていたとは思えないね。2020/11/05

R

15
神行太保・戴宗と、黒旋風・李逵こと鉄牛大活躍の巻でありました。相変わらず宋江が、いい人というだけで、様々な人に敬われつつ道中が進み、とうとうのっぴきならない追われる身となる最中、梁山泊一派と官軍の激闘が始まるといった様相で非常に面白かった。これまで大きな人死にが出てこなかったけども、鉄牛がまさに皆殺しにするという描写が恐ろしくて見事、というか、鉄牛だけは本当に悪人じゃないかと思わなくもないんだが、これも含めてマスコット的な可愛さを担っているんだろうと思わされました。そして、呉用先生初やらかし。2016/08/21

屋根裏部屋のふくろう🦉

5
宋江ついに捕らえられ、死刑の宣告が。 読んでいて気づいたことだけど、昔シナにおいては人肉食の習慣があったようだ。何度か人を殺して即食べるという話が出てくる。 宋江は寸手のところで梁山泊の人たちに助けられ、逆に猛烈な反撃を食らわす。これで終わったかと思えばまだ災難は続くが九天玄女に夢で会い助かる。 動きのある巻で読んでいて面白い。さてすかさず(5)に突入せむ。2020/05/13

qoop

5
相変わらずドジっ子ぶりを発揮する宋江。酔った上で壁に詩を…はモデルとなった実在の人物の挿話なのだろうか。そう思えるほど生々しく、それだけ余計に物語的な豪傑の風情とかけ離れているな、と。名前と役割が決まっていて、性格と行動が一致しないかの様な作劇に設定と物語の乖離を感じる。ひとりの人物の名のもとに複数の人物/作品の挿話をまとめて出来上がったものが現在読めるテキストの形なのだろう。古典の面白みと手強さを強く思う。2020/03/10

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

4
☆×3.5…人がばった、ばったと斬られていく…なんだろう、まるでゲームを見ているかのごとくのその様。今回は宋江、災難続きの巻。人には恵まれるものの、とことん運に見放されているよなぁ。優しさゆえに、自ら名乗ることをしないから危うく身ぐるみもろともはがされちゃいそうになったりしますし…見所は今回からすんごい力を持った仙術使いがあらわれちゃうこと。すごい距離を術で移動しちゃうっておっそろしいじゃありませんこと?(でもそれがアダになって大変なことに巻き込まれます)最後の李逵はどんなことをするんだろ、気になるなぁ。2017/04/11

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