出版社内容情報
魏・呉・蜀三国対立時代の中国.変転きわまりない局面のなかで,劉備・関羽・張飛の義兄弟と師孔明,あい対する曹操・曹丕の親子,また孫権など,知力と武勇のかぎりをつくして戦う英雄豪傑たち.そしてついに晋に統一されるまでを描いた一大ロマン.気品ある清麗な名訳に北斎門下の鬼才葛飾載斗の版画を多数加えた完訳決定版.
内容説明
南中を平定し成都に還った孔明は、劉禅を擁し中原の地をうかがうが、戦況はかばかしからず病も重い。弟子に自分の亡き跡を細かく指示して息絶える。それを知った司馬懿は進軍する。だが車に孔明の木像が端座しているのを見、仰天して逃げ出してしまうのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
59
自らに才覚などないのに(ないからか)、孔明が蜀王になろうとしているという魏からのデマを信じてしまう後主の愚かしさ。死期を悟った孔明は、あとあとのことを細々と指示して亡くなる。もともと三国分立を唱えていた孔明、何度も派手な活躍場面があったし、きっと、自分の生涯に満足だったことだろう。だが、しばらくは隠せてもその死は明らかになり、以後蜀に暗雲が立ち込める。2020/04/05
優希
36
孔明も死に、三国の争いは落ち着いたように見えますが、まだ波乱がありそうです。2024/01/18
よしひろ
5
諸葛孔明と司馬懿の戦いとなる。2016/03/29
qoop
4
戦場でトップとして君臨する孔明の活躍編だが、長期連載失敗パターンのような読み応えで辛い。前巻の後半があまりにも酷かったから、本巻はまぁ持ち直した方なのかな。ただ公明にしては案出する計略が普通で、物語的に持ち上げるわりに戦果が薄いというのが何とも。いくら糊塗しても刺激の本筋は変えるまでには至らないのだろう(同時に司馬懿を引き下げないバランス感覚も感じる)。宝塚でいうと、二番手で光っていたのに小劇場で主演したらガッカリ…といった趣き。ただ伝説的な孔明譚の幕引きとしては納得の展開でもある。2020/03/28
suzuku
1
馬超蜀に来てから空気だった・・・ 2012/04/30
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- 「死の医学」への日記