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岩波文庫
食道楽 〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 589p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003117514
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりお

44
料理から衛生、良い食品の選び方など生活に必要な知識がぎっしり。区切りのいい進め方なので読みやすい。読んでいる内に料理したくなってきた。お登和さんの知識と腕前には感嘆としか言いようがない。2018/06/24

serene

12
というわけで、岩波文庫で上巻読了。 食についての蘊蓄がすごく面白い。 料理上手なお登和嬢の知識や調理手順を説明する言葉はずっと聞いていたいくらい心地いい。 その兄の中川氏となると、妹以上に食に対する確固たる理念を持ち、厳しく熱く語りまくる。 そうは言ってもきみ、中川君、日本人には難しいだろう、なんて迂闊に言うと大反撃に遭う。 なんともはや すごい兄妹なのだ。 それにしても、大原くんの運命やいかに。 2013/06/01

みつき 

12
明治三十六年に報知新聞にて掲載されていた新聞小説。当時の文豪(森、尾崎など)が束になっても到底かなわない発行部数で、女性の嫁入り道具の一つにもなるくらい人気の作品だったそうです。食道楽という名の通り、食材の選定方法や料理法など、雑誌の編集者の中川さんと妹のお登和嬢が解説をしてくれます。料理は読者むけにレシピ本として書かれています。恋愛観、結婚観なども描かれていて、大食漢の大原さんが親戚のお代さんというお世辞にも美人とはいえない女性と結婚させられそうになっていて、あたふたしているところも面白いです。2012/08/02

spica015

10
明治時代のベストセラーグルメ小説。あらゆる食材を様々な調理法で極上の一品に仕上げるお登和さんがお見事。家庭料理を基本としており、明治と言えど西洋の食材や料理が庶民にも普及している頃なので、今の時代に読んでも違和感が全くない。話の筋の中心はお登和さんと大原の恋の行方だが、お登和さんの兄・中川の蘊蓄のお陰で栄養面や衛生面にも触れることができ、はたまたあるべき女性像なんかも語られて、エンターテインメントに溢れた教訓小説がこの時代にあったのかと驚き。密かに小山の妻君の存在がいい味出していると思っている。2018/07/05

あおさわ

10
とにもかくにも料理を中心に健康、美容、教育、あらゆる薀蓄の多さに驚きです。和洋中、あらゆる料理の素材の選び方、下ごしらえから細かく書かれ、料理のレシピ本としても現在も活用できます。 「読んでて何度「おいしそう」とつぶやいてしまったかwストーリーは大食漢の主人公大原さんと、料理上手で美人のヒロインお登和さんのラブコメ。正直、ストーリーと薀蓄が隔離してますけど、そこはそれ。楽しい「読本」です。二人の行く末とレシピが気になるので下巻も楽しみです。2013/01/01

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