岩波文庫<br> 行人 (改版)

個数:
電子版価格
¥770
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

岩波文庫
行人 (改版)

  • 夏目 漱石【作】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 岩波書店(1990/04発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 14pt
  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 431p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784003101100
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

妻お直と弟二郎の仲を疑う一郎は妻を試すために二郎にお直と二人で一つ所へ行って一つ宿に泊ってくれと頼む…….知性の孤独地獄に生き人を信じえぬ一郎は,やがて「死ぬか,気が違うか,それでなければ宗教に入るか」と言い出すのである.だが,宗教に入れぬことは当の一郎が誰よりもよく知っていた. (解説・注 三好行雄)

内容説明

妻お直と弟二郎の仲を疑う一郎は妻を試すために二郎にお直と二人で一つ所へ行って一つ宿に泊ってくれと頼む…。知性の孤独地獄に生き人を信じえぬ一郎は、やがて「死ぬか、気が違うか、それでなければ宗教に入るか」と言い出すのである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

60
最高レベルの知識人の苦悩を描いていた作品として有名だが、他人の心が読めなくて苦しむというのは知識人だけの問題ではないと私は思う。相手の心など読めないからこそ、誰もが相手のことを気を遣ってコミュニケーションを取っている、それが大切なことなのだということを、漱石は分かっていないのだろうか。確かに賢すぎ、潔癖すぎるるがゆえに、そうでない者との間に確執ができるのは分からないでもないが、結局は夏目家、漱石個人の問題であって、一郎がすべての知識人の代表であるかのように書かれるのはどうにも納得がいかない。2017/05/19

Y2K☮

58
漱石は一途な男だ。又しても「頭で生きない恐れぬ女」が登場。「彼岸過迄」の須永が千代子と結婚した後の物語。須永に当たる一郎の妻への疑念は実は正しい。何が起きても逆らわずに夫の一切を受け止めるお直が意図せずに発する義理の弟への誘惑は漱石自身が嫂に感じたものか。後半の一郎は繊細過ぎる神経に苦しみ、自他の区別を超越した絶対的存在へ至る事に救いを求める。エヴァンゲリオンの「人類補完計画」を思い出した。宗教も進歩主義も彼の鋭敏な頭には欺瞞としか映らない。彼はやがて「こころ」の先生になる・・・真面目過ぎる知識人の悲劇。2015/12/17

ころこ

35
「直はお前に惚れてるんじゃないか」岡田とお兼の関係(①恋愛)、佐野とお貞の関係(②非恋愛)、三沢と娘さん(③果たされぬ恋愛)とあり、これが近代の恋愛関係の①婚姻と③非婚姻、前近代の②非恋愛の3パターンに当てはまります。一郎と直は③の近代の非恋愛です。江戸時代であれば長男と次男は殿様と家臣であり、一郎と二郎の関係はその様に描かれます。元殿様であった方が元家臣に頼みごとをする。直の運命は現実の②ではなく①ではなかったのか、もしくは③だったのではないか。日本近代文学は個人の問題(二郎)を主題とし、公の問題(一郎2020/11/26

タカヒロ

15
「君の心と僕の心とは一体どこまで通じていて、どこから離れているのだろう」 二郎の言う通り、他人の心なんて分りっこない。それはどこまでいっても自分の心であって、自分の中の幻想にすぎない。嫂の心、二郎の心、自らの頭の中で増幅していく「不安」に掻き立てられ続ける、認識の人としての一郎。万物と一体になり、絶対も相対もない世界に生きる日など彼には来ない。 近代の家族制度の問題、「女」の問題など、いわゆる近代知識人だけではない広い問題を抱え込む小説。2023/08/20

かおる

15
感性の鋭い一郎がどうしようもなく孤独でやりきれない気持ちになった。漱石自身をモデルにしているみたいだけど、それが本当なら漱石は自分とは正反対ともいえる二郎という人物を通して自分を描いているわけで、同時に、嫂やHさんをあれほど生き生きと描いているということは、彼は本来の自分とは違う人格にいつでもなれたのだと思う。しかし、そのなり方がわからないから苦しいのだろう。漱石がここまで突き詰めた思想の苦しい旅を現代の誰かが引き継がねばならないと思うけれど、それができるだけの時間と度量を持つ人が現代にいるだろうか。2018/04/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/519986
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。