岩波文庫
元禄世間咄風聞集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003027011
  • NDC分類 210.52
  • Cコード C0121

出版社内容情報

元禄七(一六九四)―元禄一六(一七〇三)年の間の江戸の噂話を書き留めた書.浅野内匠頭の刃傷沙汰をはじめ,生類憐み令にふれた科で処刑された事件,旗本の乱心,姦通などの醜行,落語「野晒」の原話などを収める.浮世草子等の源泉となった雑記類の多くが散逸した中では希有の生残りである.元禄時代の裏面を語る興味深い資料.付・索引.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にゃん吉

4
家来が殿様に聞かせた噂話集。内容は、姦通、心中、金銭トラブル、喧嘩、刃傷沙汰、殿様のご乱心、奇病、薬効、ご利益に狐憑き等々。男女関係のもつれ、セレブの不行跡、刑事事件、怪しげな病気や健康法にオカルトなどと思えば、現代のゴシップ誌の記事や、新聞の三面記事とそんなに違わないカンジがします。候文に苦戦しましたが、300頁近く読み続けると、最後はだいぶ慣れてきて、人の下世話な興味は時代を問わないのかなと思ったり、天下太平の元禄の世が偲ばれたりしつつ読了しました。  2020/02/23

小心

0
元禄時代の記録。赤穂浪士討ち入り事件の話も出てくる。もともと泉岳寺は永平寺の末寺だったけれど、この事件以降永平寺側から関係を絶ったという。理由の一つが「泉岳寺が受け取った浪士たちの財産を、永代供養料などに使えばいいのに新しい山門を建てるのに充てたから」。討ち入りの余波ですね。2014/02/21

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