出版社内容情報
北は青森から南は鹿児島に至る広い地域を歩いて,各地に語りつがれてきた昔話を採集して代表的なもの五十篇を選び出した.しかもそれぞれの地方の方言と話され方を生かして標準語化を試みた点で,これは新しい昔話集といえよう.本巻には『かちかち山』をはじめ民話劇で有名になった『夕鶴』や『絵姿女房』も収められている.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本命@ふまにたす
4
日本の各地域で伝えられてきた昔話を多数収録。文字が小さいのは若干読み辛く感じるところだが、正直、聞いたことがないような話が多く収録されていて、その点読み応えがあった。2022/12/18
Y
1
たにし長者、鶴女房など涙なしには読めない作品がいっぱいです。方言も盛りだくさんで、心が懐かしい気持ちになりました。2007/05/30
こーた
0
意外と楽しめる本です。2013/08/03
後藤
0
「かちかち山」ってタヌキが成敗される話だった気がするけど、兎がお爺さんを励ますだけで終わった。いっぱい食わされた気分だった。日本各地には似たような話があるんだなと思った。胸糞悪い終わり方の話もあって、「馬喰やそ八」がそれだった。悪が成敗されず、そのまま残るパターンの話もあるんだな。2022/06/01
zwa
0
今に伝わる昔話とは、生死の表現がかなり違います。今僕たちが読んでいる昔話がいかにマイルドに読みやすく形を変えているのかがよく分かる。2021/08/14