出版社内容情報
日本のなつかしい昔ばなしの中から,「ふしぎなたいこ」「かえるのえんそく」「にげたにおうさん」の3つのお話をえらびました.たっぷりとした墨の線を使った,清水崑氏の大らかな絵が楽しい絵本.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
52
(にほんむかしばなし)「ふしぎなたいこ」げんごろうさんが持っている太鼓は不思議な太鼓。片方を叩くと鼻が高くなり、反対を叩くと鼻が低くなる。しかし、その太鼓は人を喜ばせるためでなければ使ってはいけないことになっている。琵琶湖の話。▽「かえるのえんそく」大阪のかえると京都のかえるが山の上でお国自慢をする話。「にげたにおうさん」お寺の門番をしていたにおうさんが力くらべの旅に出る。日本では負け知らずだったが海の向こうにはもっと力もちがいた。▽昔話が3編。2019/10/16
ヒラP@ehon.gohon
35
自分自身が子供の頃に読んだ記憶があります。 それが今もなお書店に置かれていることに感動しました。 石井桃子さん、清水崑さんが手がけた、岩波の児童書の初期の作品ということで、現在の児童書の源流にあるような本です。 どれも少しとぼけて、ぬくもりのある昔話3点、懐かしく読みました。2022/11/01
みつばちい
30
表題作のみ、2年の授業で読んだ。どんどん伸びる鼻に声が上がり、「てんびんぼうって?」「どうやって帰るの?」などいい質問もたくさんしながら楽しんでくれた。2021/10/05
><
28
初版1975年。日本の昔話、いいですね。小さい頃に読んでもらった記憶があるような。懐かしい気持ちで読めました。「どんどん伸びていく/縮んでいく」「くらべあいっこ」は定番のおもしろさがあります。表題のお話の他に、2つのお話が入っています。2014/04/05
gtn
24
無意味な行為が止められない症状を「強迫性障害」というらしい。しかし、それがために人間扱いされなくなるとは。当時の空気が分かる。2019/12/16