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岩波少年文庫
わたしたちの島で

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  • サイズ B6判/ページ数 476p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784001142228
  • NDC分類 K949
  • Cコード C8397

出版社内容情報

バルト海に浮かぶウミガラス島に、メルケルソン一家がやってきた。子どもみたいな父親と、4人の子どもたちは、海辺の遊びや動物に大はしゃぎ。まるまるとして元気な島の女の子チョルベンと、その忠実な犬の水夫さんともすぐに仲良くなる。生き物の命の輝き、人々の心のあたたかさが鮮やかな印象を残す1冊。

内容説明

ウミガラス島にやってきた、メルケルソン一家。父親と4人の子どもたちは、海辺での遊びや動物に大はしゃぎ。元気な島の女の子チョルベンと、その忠実な犬の水夫さんともすぐに仲良しになります。島での輝きあふれる毎日を描きます。小学5・6年以上。

著者等紹介

リンドグレーン,アストリッド[リンドグレーン,アストリッド] [Lindgren,Astrid]
1907‐2002。スウェーデンのスモーランド地方に生まれる。『長くつ下のピッピ』(1945年)で子どもたちの圧倒的な人気を得る。1958年に国際アンデルセン賞を受賞。作家活動をしながら、長らく児童書の編集者としても活躍した

尾崎義[オザキヨシ]
北欧文学の原語からの翻訳の先駆者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユメ

56
この本とはもう十年来の付き合いで、ウミガラス島は私にとってもすっかり「わたしたちの島」だ。どの一日を切り取っても、メルケルソン一家にとって「きょうこの日が人生」であることに悔いはないだろう。私の思い出の中に楽しい夏は数あれど、胸が痛くなるほど幸福な夏というものは無いことを少し寂しく思ったが、彼らの物語を読みながら、そこに満ちる多幸感を感じ取って自分の胸も疼くことに気が付いた。こんな物語があるかぎり、この世は悲しみの島なんかじゃないのだ。朝焼けのつばさがあれば、私も海のかなたのスニッケル荘へ飛んでゆくのに!2015/08/18

takaC

54
講演会で佐藤多佳子さんが自分が一番好きな本だと紹介されていたが未読だったので読んだ。確かに良い話でした。そしてストックホルムに行ってみたくなった。2019/03/23

ユメ

42
この物語にはありとあらゆる素晴らしいものが詰まっているのだが、やはりその軸となるのは家族愛だと思う。メルケルはとにかく生活力を欠いているのだけれど、その代わり人並み外れて愛情深く、子どもたちはパパの短所を理解しフォローしたうえでパパを愛している。この家族の全員が対等な存在である様子は、見ていて温かな気持ちになる。これまでにも何度も書いてきた通り、私はメルケルの「きょうこの日が人生」という言葉が心底好きだ。この物語の最後の一日はまさに人生のような笑いあり涙ありの薔薇色な日で、メルケルソン一家にふさわしい。2019/07/28

ユメ

39
真にすぐれた夏の物語は、読み手の心にも幸福な夏の思い出を刻んでゆくのだということをしみじみと思い知る。夏のあいだウミガラス島で暮らすメルケルソン一家の物語は、あっという間にすぎ去る夏のうずくほどの美しいよろこびと、家族が寄り添う温もりで満ちている。その要素がぎゅっと凝縮された「きょうこの日が人生」という言葉が昔から好きでならない。この本は、ある瞬間には涙と歯ぎしり、つぎの瞬間にはモモ色のよろこびといろいろのおいしいものな人生への讃歌だ。一家が「海のかなたの住まい」を手に入れるいきさつが何とも粋ではないか。2017/08/31

ユメ

36
子供の頃、飽きもせずに繰り返し読んだリンドグレーン作品。その中の一番のお気に入りがこの本。文庫化され、書店で嬉しい再会を果たした。ウミガラス島にやってきたメルケルソン一家、そして彼らを迎える島の人々と動物たちと、私たちはすぐに友達になれる。大人になって再読しても、ここで暮らしたいという強い憧憬は変わらない。悲喜交々を経た物語の最後で皆の願いが叶う場面は、自分のことのように幸福になれる。作中の印象的な言葉「きょうこの日が人生」、彼らは皆、実にいきいきとこれを体現していると思う。私にとって永遠の愛読書の一冊。2014/12/13

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