出版社内容情報
皆既日食の日,先生は1羽のワライカモメとともに模型のヨットにのって,幻の島アルカ・ナイカへむかっていた.やがてヨットは,人間への呪いにみちた不気味な魔の海へ突入していく!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
53
ぽっぺん先生第3作。単行本の方で読む。241ページ。例によって先生は、いきなり異変に放り込まれる。1羽の愛すべきカモメとの冒険記。読んでいけば、カモメの言うことを聞いておくのが、一番安全だとわかるのに、先生は人間としてのプライドで逆らってばかり。そして案の定、恐怖の出来事にたたき込まれる。これは夢なんだろうか、いやそうではない。ラストを最後までよく読もう。さて始まりの部分だが、ディテールを追っていくと、実によく考えられた書き出しだと思う。すぐ引き込まれますね。2020/05/22
たつや
48
ひねくれた読み方をすると、なぞなぞの本、大学の沼の生態系、と来て、次は何にしましょう?「海でいいんじゃない?」という打ち合わせがあったのかな?と思わせる雰囲気、突然すぎる航海はさほど気にはなりませんが、絶滅種の鎮魂歌というのを読んで納得。2017/02/07
奥 清衡
1
並盛。
Tちゃん
0
話がいきなりはじまりドンドン進む。ぽっぺん先生が奮闘するさまや呑気さが面白かったり、次々起こる超常現象(?)がおどろおどろしかったり、とにかく話が停滞しない。 そしてラストはしっとり、少し切ない。ツンデレカモメが健気で泣かせてくる。 2024/01/27
yuki
0
ホテルに泊まっていると突然、波に襲われてドアを開けると海だった。遠くに自分が止まっているはずのホテルが見える。フロントに連絡するとぽっぺん先生は部屋に置いてあった船の模型を盗んで消えたことになっていた。ぽっぺん先生はその船に乗っていた。一羽のカモメに導かれてアルカナイカの国を目指す。不条理な話しが展開する。2022/04/11