出版社内容情報
おおあわての白ウサギを追いかけてアリスが穴に飛びこむと,奇妙で不思議な冒険がはじまります.オックスフォードの数学者が創り出した,ユーモアに満ちたイギリス児童文学の古典.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
96
『アリス・オンパレード』第15弾。大手出版各社の文庫は、それぞれのアリスをラインナップに入れているが、岩波文庫は未収録である。これは、岩波少年文庫版。新書サイズ。挿絵は奇を衒うことなく、ジョン・テニエルを採用。訳者は、ファンタジー研究家にして翻訳者、ノートルダム聖心女子大学教授の脇明子。少年文庫への訳出だけあって、言葉の配慮が隅々まで行き届いている。さすがに「にせ海亀の身の上話」あたりは、難渋しているようだが、基本的には小学生でも理解できる語彙、表現への工夫が随所に見られる、誠実な訳といってよいだろう。2013/09/14
あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ続々アニメ最高です!!(≧▽≦)
50
岩波少年文庫の為、読みやすい。以外と中学生向けかも?(; ̄Д ̄)?2018/05/27
ヴェルナーの日記
23
訳者の違う同作品を読み比べてみたが、当然のごとく大きな違いはなかった。『不思議の国のアリス』のような作品は、物語の筋の面白さではなく、作品で語られるナンセンスなギャグが最大の売り物。これが理解できないと、真の面白さが分からない。日本のギャグで譬えるならば、加藤茶の「カトチャン!ペッ!」とか、志村けんの「アイ~~~~~ン!!」や、谷啓の「がちょ~~~ん!?」、タケシの「コマネチ!!」みたいなもので、現在の若者には、たぶん理解できないのと同じであると思う。よって本作は、原文で読むことを必要とする作品だ。2014/02/27
Tadashi_N
22
読み直して不思議さがさらにわかった。TVで取り上げられていたのがきっかけ。2022/09/24
ゆきのひ
18
子どもの頃、実写版やDisney映画は観たことあるけれど、原作を読んだのは初めて。作者ルイス・キャロルのアリス達三姉妹への愛情ほとばしる不思議物語。奇想天外過ぎて、理解できない部分もあるけれど、空想物語だと思えば納得。アリスが小さくなったり、大きくなったりする場面が好きです。ハートの女王はやっぱり好きになれないな。続編「鏡の国のアリス」も読みたい。2016/07/07