出版社内容情報
愚直に歩むヒキガエルの姿を,伝統的な太鼓の音とともに親しみをこめて描いた,ユニークな韓国の絵本.
著者等紹介
パクジォンチェ[パクジォンチェ]
1976年、韓国生まれ。2002年、国立全北大学芸術学部卒。キャラクター・デザイナーを経て、フリーのイラストレーターに。2013年の絵本デビュー作『ぼくのパンツ』は、韓国の文化体育観光部の優秀教養図書に選ばれた
申明浩[シンミョンホウ]
東京大学大学院総合文化研究科表象文化論博士課程満期退学。現在、大学で絵本論や韓国語を教えるほか、日本と韓国で執筆、翻訳、絵本論の講座をおこなっている
広松由希子[ヒロマツユキコ]
編集者、赤ちゃん文庫主宰、ちひろ美術館学芸部長を経てフリーに。絵本の文、評論、翻訳、展示企画などを手がけ、国内外の絵本コンペの審査員も多くつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
54
自然の神秘、生きもののエネルギーあふれる絵本。ヒキガエルの絵はとてもリアルで迫力満点だった。ドン、ドドン、ワラワラワラなど擬音語や擬態語以外の言葉はなく、絵に語らせている。泳ぐ姿を見て、カエルって脚長~いと思った。酷暑の今、圧倒的なヒキガエルの生命力を見て元気をもらったような気がする。2020/08/17
annzuhime
45
図書館本。太鼓の音だけで表現された命の営み。韓国では太鼓の音は動物のためとのこと。我が家のカエル姫(次女6歳)はカエルだらけのページに大喜びでしたが、小学3年生の長女は「この後に産卵するんだよ」と冷静に見ていました笑笑。2022/06/07
クリママ
43
太鼓の音と擬態語で書かれた絵本。ほとんどヒキガエルだけの絵は、かなり強烈。最後に作者の詩が載っていて、やっとほっとする。2020/10/16
kawa
42
異様な迫力、タイトル前のイントロダクションから不穏な雰囲気が幼児向けの絵本としては出色(大人の私が勝手にイメージしているのだが)。まだ見ぬ孫に読み聞かせてどんな反応が出るかと思ってしまう興味深い作品。いや、読み聞かせする大人の力量が問われる絵本ということかも知れない。(読み友さんのレビューで手に取る)2019/11/03
ちえ
40
韓国の絵本。リアルなヒキガエルがずんずん集まり集まり、金網も道路も溝も超えていく。 月夜に着いた水辺、命の営み、命は繋がる繋がる。文はすべてオノマトペ。韓国の仏教で動物のために鳴らすといわれている太鼓の音だけで書かれている。2022/09/07
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