出版社内容情報
クリスマスが近づき，施設の子どもたちはそれぞれに休暇を過ごす家へ．帰る家のない女の子アイビーと，女の子に買ってもらえるのを待ちこがれている人形ホリーのねがいごとがかなう，クリスマスの奇跡の物語．
内容説明
女の子と人形がであうクリスマスの奇跡の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
68
心温まるお話です。一人ぼっちの孤児の少女と、誰にも買ってもらえない人形のホリー。そんなふたりに起こった小さな奇跡。古き良き時代のクリスマスの雰囲気がいいですね。ファッションも人の優しさもおしゃれで素敵。男の子のハイソックスに革靴とか、女の子のコートに帽子とか、絶対今の子よりおしゃれ。とても好みの作品ですが、絵本の体裁では文字がかなり多いので、小さな子が一人で読むのは大変かも。2018/09/06
ちえ
38
「クリスマスの女の子」が別の題名でクーニーの絵本になっていると聞いて。丁度図書館がクリスマス特集をしていた中にありました。クーニーの絵はやはりとても上質で素晴らしい。そして訳者の掛川さんの後書きで原題の「The Story of Holly and Ivy」（ホリー＜ひいらぎ＞とアイビー＜つた＞のお話）の「Holly and Ivy」は聖歌からとられていると知り「祈り」がこの物語のテーマになっていることあらためてわかる。クリスマス前のこの時期に「祈る」ということその意味をあらためて考える機会になります。2019/12/21
ぶんこ
34
クリスマスでの孤児と子どものいない夫婦の奇跡の物語。おもちゃ屋さんのウインドウに飾られていたクリスマス人形のホリーは、一緒に暮らしてくれる優しい女の子を強く望んでいました。警官の奥さんも一緒にクリスマスを祝ってくれる子どもが欲しいと願っていました。孤児院に暮らすアイビーが偶然列車を降りた町、そこにホリーと奥さんが居て、沢山のクリスマスの奇跡が重なって皆の願いが叶えられます。挿絵の奥さんの家の居間が暖かくて和みました。2018/12/08
りらこ
25
これは願いの本ですとあるが、その願いが叶うための偶然と意志の強さの積み重ねで起こる奇跡。反語のようだけど、アイビーの意志の強さは願いの延長だし、クリスマス人形のホリーはクリスマスにしか自分が売れないことと意地悪なフクロウ人形の言葉に脅されながらも希望を失わない願いを持っている。それに比べるとジョーンズさんの奥さんの願いは突然降って湧いたような感じがする。悪役がいたり、事件が起きたり、終わりまで息が抜けない展開の絵本。見た目と文章では淡々としているけれど、なかなか熱い絵本。そして心が温まる。2022/12/24
花林糖
23
（図書館本）原題『ホリーとアイビーの物語』。6歳の女の子アイビーとクリスマス人形ホリーのお話。クーニーの温かく優しさのある絵が魅力的で魅入ってしまいます。クリスマスにみんなの願いが叶った奇跡の物語。（購入）2015/12/10
