出版社内容情報
魔法の館の長としてアースシーを治める大賢人ゲドのもとに,ひとりの青年が知らせをもってきた.彼の国では魔法の力が衰えて人々は無気力になり,まるで死を待っているようだと.いったい何者のしわざか?
内容説明
魔法の館の長としてアースシーをおさめる大賢人ゲド。災いの源を断つため、若いアレン王子をともなって最果ての地におもむき、死の国の境界で死力を尽くして戦う。小学6年、中学以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュシュ
29
大賢人ゲドと若い王子アレンが、自然を支配し不死を願う人間の欲望と戦う。目が覚めるような言葉が多かった。生は死の中に。死とは自然のもとに帰ることなのだと思えた。土になり、日の光になり、木々の葉になり、ワシとなって飛ぶ。死を拒絶することは生を拒絶することでもある。この世に安全などというものはないし、完全な終わりというものもない。言葉を聞くには静寂が、星を見るには闇がいる。踊りというものはいつもがらんどうの穴の上で、底知れぬ恐ろしい割れ目の上で踊らされるもの。均衡を保つことを学ぶ。何も行動しない時間も必要。 2018/09/05
jima
27
歳をとり、大賢人となったゲド。若い未熟な王子アレンと災いの源を突き止める旅に。生と死に向き合うテーマに。2015/03/20
千加
16
ゲドが大賢人となり若い王子が登場する場面から物語は進む。王子がハブナーの王として成長するまでに、どれ程の苦難に立ち向かうことか。大賢人が自分の向き合う死に対して「本当に力といえるもので、持つに値するものは、たったひとつしかない。それは何かを獲得する力ではなくて、受け入れる力だ。」と若い王子に語るところが潔くて素敵だ。人間の心に潜む闇の存在も誰にもあるもので、どう向き合うべきかとも悟りともとれるSFファンタジー。このファンタジーはリアルに優る哲学書のよう。海と竜が何度も印象を強くした。 本当に素敵だ!🌿。2021/08/21
スズコ(梵我一如、一なる生命)
15
面白すぎて寝る間を惜しんで読んでしまうシリーズ。ただストーリーが楽しいだけではなく、作者の世界観、死生観など多くのものが学べる実りの多い書。凄いなルグィン。今回は不死を願う生命の本質と老いがテーマだった。毎回気になってしまうのは、訳者さんの影響がかなり文章に出てしまっていて、作者の世界観や文章の質の高さの純度が薄まってしまっているようで残念。このシリーズは邦訳版には収められていない最新の小編もあるようで、、、原書に手を出したい、です。2018/11/28
k16
14
20100920読了。 面白かった。 大賢人となったゲドの最後の?戦い。 この巻面白いと思えるのは1~順に読んでいるからだと思う。2010/09/20