出版社内容情報
ミヒャエル・エンデ氏は1995年に亡くなりましたが,以後,氏の作品はそれまでにも増して多くの読者に迎えられています.エンデ氏が危惧していた様々なこと-消費の欲望にかられること,自然を破壊すること等-は,今日,ますます深刻の度を深めています.偉大な作家としての側面はもちろんのこと,現代文明への鋭い批判の目を決して失うことのなかった稀有な思想家としての姿を,あますことなく描きだした全集.この度,読者からのご要望にお応えして再刊します.
著者等紹介
池内紀[イケウチオサム]
ドイツ文学者
虎頭惠美子[コトウエミコ]
学習院大学独文科卒。児童文学翻訳、グリム童話研究
佐藤真理子[サトウマリコ]
上智大学文学部独文科卒。1974‐85年、ミュンヘン国際児童図書館勤務
樋口純明[ヒグチスミアキ]
武蔵野音楽大学助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ra
1
作者は子供の心をよく解っている。さすがだな。2019/08/02
みやか
1
23時56分読了。読んでいてにこにこうれしくなる短めのおはなしがたくさん詰まっている。「サンタ・クルスへの長い旅」は身におぼえがあり過ぎる(みんなそうだったのかな)。「オフェリアと影の一座」はちょっぴり涙が出た。オフェリアさん。影たちの名前も味わい深い。2010/03/18
Ryo Sogawa
0
頭のなかで、普段使わなくなっていた部分を、久し振りに使った気がしました。2015/06/05
グーグー
0
全集中の4篇「魔法の学校」「トランキラ・トラペルトロイ」「カスペルとぼうや」「レンヒェンのひみつ」のみ読了。どれも哲学的。メルヒェンはメルヘンとは違うものなのか? 絵本になっている作品も子ども向けではないのかもしれない。2014/09/30
つづきなつ藻
0
かわいいお話が17編。訳者は6人。お日さまを吸ったふわふわの布団を連想しながら読んでいた。でももちろん、大人にぐさっ!とくるような示唆がたっぷりちりばめられている。森の賢者ヒダエモンが1番好きだった。2013/08/05