内容説明
2011年3月11日、南相馬市の病院で被災した元自衛官の精神科認定看護師、県外避難から10日で戻り、10カ月後に「相馬広域こころのケアセンターなごみ」を設立する。その運営と市民生活復興への苦闘を通し、訪問看護のあり方を問い、真の精神医療保健福祉システムを模索する。自然災害が多発し高齢化の進む日本で、最も先進的な試みがここに。悲喜こもごも、本音の奮闘記。
目次
はじめに―体験記の連載をはじめる
1 2011年3月26日、南相馬市にもどる―ボランティアから保健所の職員へ
2 「相馬広域こころのケアセンターなごみ」設立―苦悩の連続
3 訪問看護からひきこもり支援へ―真の精神医療保健福祉システムを模索する
4 身をもって得た教訓―ひきこもりからの脱却
5 災害看護とはなんだろう―中長期支援を視野に入れる
6 3・11からの6年―改めて「なごみ」を通して考える
おわりに―地震・豪雨災害の地のヒントに
著者等紹介
米倉一磨[ヨネクラカズマ]
1973年福島県南相馬市生まれ。茨城県結城看護専門学校卒業(看護師免許取得)、福島県立医科大学大学院看護学研究科(精神看護学領域)修了。航空自衛隊・陸上自衛隊・金森和心会雲雀ヶ丘病院・相双保健福祉事務所健康福祉課勤務を経て、現在、「NPO法人相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会 相馬広域こころのケアセンターなごみ」センター長。精神科認定看護師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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