出版社内容情報
天才数学者ラマヌジャンが発見した奇蹟ともいえる公式の数々。導出からその意味までを存分に味わえる本。
内容説明
およそ100年前、インド生まれの天才数学者ラマヌジャンはわずか30年ほどの生涯に数多くの公式を発見した。ヒンズー教の女神に伝授されたと彼が信じた、奇蹟ともいえるこれら公式は、数学の未来を照らし出し、フェルマーの大定理、リーマン予想や物理学の最先端でも活かされている。ラマヌジャンの数学とその着想を存分に味わい尽くす。
目次
ラマヌジャンとは
素数の積とラマヌジャン
ラマヌジャン数学に接するには
ラマヌジャンと多重化
無限に魅せられたラマヌジャン
ラマヌジャン予想―100年前の衝撃
ラマヌジャンと保型性
いろいろなリーマン予想
ラマヌジャンからフェルマー予想の解決へ
ラマヌジャンと深リーマン予想
ラマヌジャンからリーマン予想へ
ラマンジャン予想と私
著者等紹介
黒川信重[クロカワノブシゲ]
1952年生まれ。1975年東京工業大学理学部数学科卒業。現在、東京工業大学理学院教授。専攻、数論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hnzwd
15
ラマヌジャンは天才性、短命とかドラマ部分に焦点を当てて紹介されがちなので、実際にその式はどのように正しいと証明されるのかに触れようとするとこんな感じになるんですかね。。説明が無く記号が使われてるので、数式の内容を把握するだけでも大学教養課程くらいの知識はいるかと。数式の変形も途中計算がかなり省略されてるので、「なんでその変形できるの?」と引っかかる事もしばしば。正しいし、論じたい事の本筋ではないから省略ってのはわかるんですがねー。岩波科学ライブラリーは読みやすい!で、手を出すと火傷する本でした。2023/11/27
にしがき
13
ラマヌジャン、、ずっと気になる存在だったのと、信頼の岩波科学ライブラリーの本だったので、迷わず購入。前書きに、本書は12章なので1章を1ヶ月で読んだら一年で読めます とあり、著者は変わった人だなと思ったのですが…。自分が間違ってました。本書の半分以上は数式で、普段、一般向けの本しか読まない自分は全く太刀打ちできませんでした。。今後もずっと分からないままだろうけど、ラマヌジャン予想がフェルマー予想の解決に貢献していたこと、リーマン予想にも繋がること は何とか理解できた(文章で書かれてたので)。2024/04/14
calaf
11
ラマヌジャン...すごい数学者というのはよく聞く話。彼の業績の一部を紹介しながら、著者自身の数学研究の歴史も紹介したような本。。。なのかな?それにしても、、、何となく全体像が分かったような気にはなるけど...難しすぎる...少なくとも私には。。。2017/08/19
ikedama99
10
図書館で借りた本。中をわかって読んだかというと、恥ずかしながら首を傾げて「ごめんなさい」になるが、ラマヌジャンの凄さとそれにほれ込んでいると思われる筆者の思いは伝わってくる。読んでいて楽しい本だった。ゼータ関数か・・、勉強したくなった。大学時代に自学した佐藤超関数の佐藤先生の内容もかかわっていることにはびっくりだった。2020/02/07
人工知能
6
ラマヌジャンその人の人生を深掘っていくと思いきや、ほぼひたすら数式で成り立っており面白い。有名な1+2+3+4+...=-1/12の説明があるのだが、確かにゼータ関数を解析接続すると無限大に発散するのではなく-1/12になるところまでは理解できるが、では結局無限大に発散という直観とどう整合するのかまで書いてあるとなお良かった。またラマヌジャン予想がリーマン予想と繋がってることを著者は強調しており、その点も勉強になった。 ラマヌジャンの人柄はそもそもあまり触れていなかったので、また別の本で。2020/03/30