出版社内容情報
関節リウマチなど,自己免疫疾患の治療薬アクテムラ.世界で初めて承認された国産初の抗体医薬品だ.開発者自らが動機から開発・承認にいたるプロセスを語る.単なる成功譚ではない.なぜ化学製剤でなく抗体なのか.なぜ医薬メーカーは大学との連携を選んだのか.本書には今後の科学研究を左右する重要な視点が描かれている.
内容説明
関節リウマチなど不治といわれた病に効く、日本で生まれ世界に広がる夢の薬。それは何故どのように生まれたか。なぜ抗体医薬なのか、なぜ産学連携の道なのか、発明者自らが語る真実。
目次
1 免疫難病の克服を目指して
2 ブレーキ故障説からの転換
3 紆余曲折の薬探し
4 目指すべき標的分子はこれだ!―衝撃の学会発表
5 抗体医薬アクテムラの発明
6 インターロイキン6はいったい何をしているのか?
7 臨床試験での劇的効果確認にいたる道のり
8 医療面でのアクテムラの特徴・利点
9 アクテムラの開発から見えてきたこと
著者等紹介
大杉義征[オオスギヨシユキ]
1944年大阪府和泉市内田町に生まれる。1967年大阪大学薬学部卒。69年同大学大学院修士課程修了。同年中外製薬(株)に入社。78~81年カリフォルニア大学デービス校で自己免疫疾患自然発症マウスの研究に従事。2001年中外製薬(株)グローバル開発担当。2004年定年退職後、プロフェッショナル契約社員。2010年退社。東京医科歯科大学、秋田大学、日本薬科大学の各非常勤講師。2011年4月より一橋大学イノベーション研究センター特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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