岩波科学ライブラリー<br> 新薬アクテムラの誕生―国産初の抗体医薬品

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岩波科学ライブラリー
新薬アクテムラの誕生―国産初の抗体医薬品

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  • サイズ B6判/ページ数 117p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784000296052
  • NDC分類 499.1
  • Cコード C0347

出版社内容情報

関節リウマチなど,自己免疫疾患の治療薬アクテムラ.世界で初めて承認された国産初の抗体医薬品だ.開発者自らが動機から開発・承認にいたるプロセスを語る.単なる成功譚ではない.なぜ化学製剤でなく抗体なのか.なぜ医薬メーカーは大学との連携を選んだのか.本書には今後の科学研究を左右する重要な視点が描かれている.

内容説明

関節リウマチなど不治といわれた病に効く、日本で生まれ世界に広がる夢の薬。それは何故どのように生まれたか。なぜ抗体医薬なのか、なぜ産学連携の道なのか、発明者自らが語る真実。

目次

1 免疫難病の克服を目指して
2 ブレーキ故障説からの転換
3 紆余曲折の薬探し
4 目指すべき標的分子はこれだ!―衝撃の学会発表
5 抗体医薬アクテムラの発明
6 インターロイキン6はいったい何をしているのか?
7 臨床試験での劇的効果確認にいたる道のり
8 医療面でのアクテムラの特徴・利点
9 アクテムラの開発から見えてきたこと

著者等紹介

大杉義征[オオスギヨシユキ]
1944年大阪府和泉市内田町に生まれる。1967年大阪大学薬学部卒。69年同大学大学院修士課程修了。同年中外製薬(株)に入社。78~81年カリフォルニア大学デービス校で自己免疫疾患自然発症マウスの研究に従事。2001年中外製薬(株)グローバル開発担当。2004年定年退職後、プロフェッショナル契約社員。2010年退社。東京医科歯科大学、秋田大学、日本薬科大学の各非常勤講師。2011年4月より一橋大学イノベーション研究センター特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zoe

21
2005年日本発、抗体医薬品の開発。関節リュウマチの薬。炎症性サイトカインであるIL-6の受容体阻害剤。従来型の低分子医薬品が開発できない理由は、所謂カギとカギ穴の関係にある分子を探し出すのが難しいから。タンパク分子とタンパク分子が面と面でくっつくことがカギの代わりとなる。IL-6は様々な生理現象に携わっていることが分かってきた。ヒト化抗体とすることで免疫原性の低下を達成した。世界発の抗体医薬品は1986年抗CD3MC抗体、マウス型。2019/08/11

calaf

8
抗体医薬品...名前を聞いたのも初めてですが、何となく分かる言葉です。そして、内容的にはその通りだった印象。これからはこれが増えてくるのかな?まぁ、開発には長い年月がかかるので、自分の生きているうちにどこまで世の中に出てくるのかは分かりませんが。2013/06/20

ゲンゲン

2
24.気分を盛り上げるために宇都宮行きの新幹線で読んでしまった。筆者がインターロイキン6にたどり着き医薬品として世に出すストーリーは技術者としては感無量だったと思う。今や国内、海外合わせて1900億円の売上を誇るまでに成長した中外製薬の代表的な医薬品までになった。ヘムライブラもやはりEPOやGCSFの血液関連のバイオ医薬品からの系譜なのだろうか。とにかく技術の積み重ねが今に繋がっているんだと思う。素晴らしい。2022/08/09

happykyo55

1
ここ10年で関節リウマチ治療は、著しく改善し従来の治療目的は「痛みを和らげる、関節破壊を遅らせる」であったが現在「関節破壊を止める」ことが目標。このお薬もそうした中で生まれてきた患者にとっては福音でもある。研究者たちのご努力によって生まれてきたお薬の経由が分かり勉強になった。あくまで研究者向けの本ではあったが、分かり易い本であり、手にできて良かった。2014/03/03

わたるっち

0
アクテムラの誕生は産学連携のたまもの。最近のオプジーボの創製についても同じことが言えるのかもしれない。トレーショナルリサーチが叫ばれるずっと以前からそれができていたことにただただ感心した。製薬会社が自社だけで薬を作っていく時代は終わったのだということを感じた。2016/03/06

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