シリーズここで生きる
子を看るとき、子を看取るとき―沈黙の命に寄り添って

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  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000287241
  • NDC分類 493.9
  • Cコード C0336

目次

1(はかなく強い命;治療の始まり;生きたいという意志;新たなる脅威;家族で暮らすために;別れ、そして…)
2(生きる、とは;誰かのためにも;同じ重さの選択肢;すべての子を歓迎する社会に)

著者等紹介

山崎光祥[ヤマザキコウショウ]
1975年、奈良県生まれ。同志社大学経済学部を卒業後、読売新聞大阪本社に入社。2003年7月に長女・愛実が出産事故の後遺症で意識と自発呼吸を失ったため、同じ大学で知り合った妻・由利子と入院先や自宅で看病した。その後、同社科学部や、東京本社医療情報部で小児医療や脳死・臓器移植を中心に医療問題を幅広く取材。現在は福井支局勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鳩羽

7
脳死に近い状態になっても、数年単位で生き続ける遷延性意識障害の子を持った著者自身の看護の記録と、他の家族のレポート。自発呼吸がなく、脳のほとんどが機能していなくても、体温の上昇や涙目、体の緊張といった反応が外部の刺激に対して起こり、看護している家族からすれば生きているとしか言えない状態なのが分かった。医療費の問題や、簡単に臓器移植して救える命を救うべきとは誰にも言えないが、有限のベット数や医療従事者を取り合うという状態は、エゴとエゴを戦わせなければならないのだなと辛くなった。2019/07/24

ふじか

1
内容にはちらほらうーん?と思う部分もあるけれど、NICUを出てからの在宅医療のフォローアップや、介護者の休息に関しては大変考えさせられました。2018/03/19

りんふぁ

1
前半は著者の体験記、後半はインタビュー関連。脳死は死ではない、と、強く感じました。意外と新生児の自宅サポートをバックアップできる体制が行政にはないことを知りました。福祉とは何か…を考えさせられる一冊でした。2014/11/25

コッツ

0
出産は命懸け、とは知っていたものの、それがどれだけのものかを垣間見ることができた。2014/11/25

井ノ上満幸

0
「脳死は人の死なのか?」前半は著者である読売新聞記者の娘さんが出産時の事故により脳死で生まれた娘を看取るまでのお話。後半は死後、脳死は人の死なのかと問いに自身の経験もふまえ他の家族や医療関係者に取材を重ねて、我々が脳死をどう考えていくのかという投げかけられた内容でありました。誰も脳死なんて人ごとと思っていると思いますが、誰でも起こりうる事であること。脳死は死んでいるのと同じ事だから臓器移植でもしちゃえ!なんて簡単に思えなくなったのが読後の感想でした。人の死とは?自分でも深く考えさせられた内容でした。2014/08/31

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