感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
116
噂というかデマの心理学ということでこの本もこの分野では古典の1冊になっているようです。原著が70年前、訳が60年以上前ですから古いのですが結構内容的には面白く読ませてもらいました。写真も3葉収められているし、「キケロの猫」というコミックもまさに噂の伝播というものをわかりやすく書いています。2016/07/27
kinaba
1
口伝/語り直しによって情報がどう歪められいかに急速にデマ化していくか、という過程の分析が主なトピック。その先の、完全にパッケージ化されたデマがコピペやRT、チェーンメールのような変形なしの過程でも爆発的に流布するようなプロセスが気になっているのだけど、それはまだこの本の書かれた時代にはなかった現象か。といっても、"重要さ"×"曖昧さ"がファクタとなる、といった部分他デマを広める心理についても考察はされていてよく整理はされている。ただ変形の過程と比べてこちらの実験検証にはさほど重点が置かれていないみたい2011/03/22