内容説明
世界一の高品質と言われる日本の映画字幕。その製作をめぐる職人的極意から、憂慮すべきニホンゴ問題まで一刀両断、気鋭の字幕翻訳者による書下ろしエッセイ。銀幕の裏で呻吟する字幕屋にも、字数制限さえなければ広い渡世がありました。日々発展の技術のもと、刻々変貌する日本語に喘ぎ、されど時代と言葉の伴走者、字幕文化の灯は消すまじ―。
目次
1 映画字幕のつくり方(突然、炎のごとく―字幕工程ひととおり;大事な大事なハコ入り台本―「ハコ書き」侮るべからず;謎の黒幕「スポッティング」;ようやく翻訳―字幕は「1秒=4字」;字幕原稿の書き方1 書式編 ほか)
2 平均的なニホンゴ(カッコの品格;カタカナ・ダイエット;恥ずかしい言葉;言葉の歯ごたえ;物語の口当たり ほか)
著者等紹介
太田直子[オオタナオコ]
映画字幕翻訳者。1959年広島県生まれ。天理大学外国語学部ロシア学科卒業。映画翻訳家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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