出版社内容情報
1世紀余の近代を経て,「近代」が謳った平等,主体,個人,衛生,貧困追放等々は,“ファーストフード”に収斂してしまったのだろうか.近代をデザインした《もの》の解読をてがかりに,われわれが生きる根拠を探る.
内容説明
“電子情報万能”、“遺伝子操作”に象徴されるハイパーモダンな現在、「近代」が謳った平等、主体、個人、衛生、貧困追放等々は、“ファストフード”に収斂してしまったのだろうか。われわれは近代をどのように生き、どこへ向かおうとしているのか。近代をデザインした「もの」の解読をてがかりに、生きる根拠を探る。
目次
1 思考する「もの」
2 近代は何をめざしたか
3 消費される欲望
4 廃棄か回収か
5 モダンデザイン批判を批判する
6 デザインするアメリカ
7 モダンデザインの彼方へ
著者等紹介
柏木博[カシワギヒロシ]
1946年生まれ。武蔵野美術大学卒。現在武蔵野美術大学教授。デザイン史専攻。言語や道具と共通するデザインの機能に注目し、デザインを通して近代を読み解く作業を続けている
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