ポピュリズムとは何か

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ポピュリズムとは何か

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  • サイズ B6判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000247962
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0031

出版社内容情報

現代の政治状況を特徴づける言葉となっているポピュリズム。だが、何をもってポピュリズムというのか、曖昧なままではないか。政治思想史家が、古今の様々なポピュリズム現象やポピュリストの論理を分析し、「人民を代表するのは自分たちだけだ」という反多元主義的な語りに注目して定義づける。ポピュリズムへの対処法に関しても示唆に富む好著。

内容説明

現代世界を席巻している「ポピュリズム」。だが、そもそもポピュリズムとは何を意味するのか。民主主義とどのように区別できるのか―。気鋭の政治思想史家が、古今の様々なポピュリズム現象やポピュリストの論理を緻密に分析し、「人民を代表するのは自分たちだけだ」という反多元主義的な語りに注目して明確な定義づけを試みる。ポピュリズムへの対処法に関しても示唆に富む一冊。

目次

序章 誰もがポピュリスト?
第1章 ポピュリストが語ること(ポピュリズムを理解すること―袋小路;ポピュリズムのロジック;そもそもポピュリストは何を代表すると主張しているのか?;ポピュリスト・リーダーシップ;再論―では、誰もがポピュリストではないのか?)
第2章 ポピュリストがすること、あるいは政権を握ったポピュリズム(ポピュリストによる三つの統治テクニックとその道徳的正当化;政権を握ったポピュリズムは「非リベラルな民主主義」と同義なのか?;ポピュリストの憲法―語義矛盾?;人民は「われら人民」と言えないのか?)
第3章 ポピュリズムへの対処法(ポピュリズムと破られた民主主義の約束;ポピュリズムに対する自由民主主義的な批判―三つの問題;代表の危機?アメリカの情況;ポピュリズムとテクノクラシーの狭間のヨーロッパ)
結論 ポピュリズムについての七つのテーゼ

著者等紹介

ミュラー,ヤン=ヴェルナー[ミュラー,ヤンヴェルナー] [M¨uller,Jan‐Werner]
1970年ドイツ生まれ。オックスフォード大学で博士号取得。現在、プリンストン大学政治学部教授。政治思想史・政治理論

板橋拓己[イタバシタクミ]
1978年栃木県生まれ。北海道大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。現在、成蹊大学法学部教授。国際政治史・ヨーロッパ政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

68
欧州では福祉国家の縮小、移民、そしてユーロ危機。米国では「マジョリティが、マイノリティの国」となって白人のプロテスタントがどんどん社会的現実から遠ざかってしまうことへの懸念。それが英国のEU離脱と米国のトランプ大統領の誕生で時代のキーワードになったポピュリズム。ポピュリストは、「対立を食い物にし、分裂を強めるだけでなく、政治的な敵対者たちを『人民の敵』として扱い、彼らを完全に排除しようとする」。このような国のリーダーは、日本でもみられることだし、注視すべきだろう。いったいポピュリズムってなんだ、ポピュリス2018/06/28

壱萬弐仟縁

47
ポピュリズム(PR)とは、 アイデンティティ・ポリティクスの一形態(傍点、5頁)。PRは一組の明瞭な諸要求(16頁)。PRとは特定の 政治の道徳主義的な想像(傍点)。人民と腐敗しているか道徳的に劣るエリートを対置するよう政治世界を認識する方法(27頁)。PRは民主主義的なプロセスを捻じ曲げる(72頁)。反資本主義と文化ナショナリズムと権威主義的政治は一体化する(73頁)。訳者あとがき:PRとは、反多元主義(135頁)。 2021/11/13

おさむ

40
昨今巷で話題のポピュリズム。要は反多元主義の事で、民主主義にとっての脅威。著者は米国の政治思想史家でとても歯切れが良い。巻末の7つのテーゼに全てが書いてある。「自分たちが、それも自分たちだけが真の人民を代表する」という排他的な主張こそがポピュリズムの本質。よく言われる「人民から隔ててしまった現代民主政治を活性化し、矯正するもの」という見方は誤り。色々なポピュリズム論を読みましたが、どっちつかずというか、評価する見方と両論併記が多かったので、スパッと切る本著はとても腑に落ちました。2017/09/15

しゅん

23
想像以上に明確にポピュリズムの定義付けを行っていて、共通認識のための一冊として非常に役立つと感じた。歴史を振り返りながら、ポピュリズムかどうかの線引き・分断をすすめていく手さばきは見事。主な定義は「代表制から生まれる」「他者の排除のために道徳性を強調する」「反多元主義である」といったところ。もちろん、ポピュリストと対話するための政治的な書として書かれているが、ポピュリズムは普段の人間関係、あるいは自分自身の精神にも不意に現れるものなので、日常のための心理学の一種としても読めるのではないだろうか。2017/08/14

踊る猫

23
なかなか攻撃的で過激な論調に惹かれて一気読みしてしまった。ドナルド・トランプの台頭やブレグジットなど「ポピュリズム」が先鋭化しつつある昨今、ではその肝腎の位置づけはどうなるのかについてコンパクトに纏まった一冊。多元主義に対して厳しく、自らのみがエスタブリッシュメントに対抗して正義を行使出来るというのが主な位置づけで、日本の政治状況においても充分応用出来る概念であることが分かる。リベラルとの相性の悪さや、引いては民主主義の是非自体についても(そこまで深く論じられていないが)参考になる。多元主義の擁護は難しい2017/06/16

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