日本にできることは何か―東アジア共同体を提案する

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000242059
  • NDC分類 302.2
  • Cコード C0036

出版社内容情報

重症日本を救済するためには何が必要か-著者は,54年振りに訪れた中国で,戦前日本の歴史を見直し,国家とは何かを大学生に講義する.将来,中国,南北朝鮮,日本は,はたして協力しあう共同体を形成できるのか.

内容説明

著者は、54年ぶりに訪れた中国で、戦中日本の国家のありようから現在までを、大学生に講義した。はたして、中国、韓国、北朝鮮、台湾、日本は、ヨーロッパ諸国がそうなっているように、将来、協力し合う共同体を建設できるのか。

目次

はじめに―五四年ぶりの中国再訪
第1講 東アジア諸国の敵対関係
第2講 国家の変遷・唯物論的考察
第3講 アジアの曙
第4講 東アジアの将来

著者等紹介

森嶋通夫[モリシマミチオ]
1923年生まれ。46年京都大学経済学部卒業。大阪大学教授、University of EssexのKeynes Visiting Professor、London School of EconomicsのSir John Hicks Professor of Economicsを歴任。現在ロンドン大学および大阪大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Atsumi_SAKURADA

1
主にイギリスで活躍した大正生まれの日本人経済学者による、東アジア共同体を構想する1997年の講演録(於中国南開大学)です。日中双方の現代の社会構造に至る経緯を比較・概説し、続く今後の展望の中で、東アジアでの国家間共同体の可能性と必要性を論じます。国際開発論の観点から具体的な施策に言及しつつ、全体としては相当な希望を込めた提案がされています。その話が今日SF的に聞こえるのとは対称的に、日本の国内情勢と日中米関係の(日本にとって)悲観的な予測は、進行する現実をかなり正確に描いていました。やれやれ。2017/06/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/165068
  • ご注意事項