出版社内容情報
明治に函館で生まれ、帝政ロシアの貴族と結婚し、オランダ領東インドで農園を切り拓いた一人の日本女性。「南島に輝く女王」と称された三輪ヒデは、日本の蘭印侵略、敗戦、インドネシアの独立とナショナリズムの高まりなど、近現代史の荒波に揉まれながらも逞しく生き抜いた。インドネシア史研究の第一人者が、歴史に埋もれたヒデの歩みを描き出す。
内容説明
元松前藩士の娘として明治に函館で生まれ、帝政ロシアの貴族ニコライ・グラーヴェと結婚し、オランダ領東インドで農園を切り開いた一人の日本女性。当時の新聞に「南島に輝く女王」と称された三輪ヒデは、日本の蘭印侵略、敗戦、インドネシアの独立とナショナリズムの高まりなど、近現代史の荒波に揉まれながらも、逞しく生き抜いた。日本、インドネシア、オランダ、アメリカ―。いくつもの国境を軽々と越え、最後にインドネシアに骨をうずめたヒデ。その華麗なる足跡をたどる。
目次
1 南島に輝く女王(国際都市函館に芽生えたロマン―ニコライ・グラーヴェとの出逢い;南島に輝く女王;日本軍がやってきた!)
2 異邦人になったグラーヴェ家の人びと(革命の嵐のなかで;新生インドネシアの異邦人
著者等紹介
倉沢愛子[クラサワアイコ]
1946年生まれ。1970年東京大学教養学部卒業。1979年同大学博士課程を単位取得退学、2012年博士号取得。また、1988年コーネル大学でPh.D.取得。摂南大学教授、名古屋大学大学院教授、慶應義塾大学教授を歴任。現在、慶應義塾大学名誉教授。専攻はインドネシア現代史。この間、頻繁にジャワの農村等でフィールドワークを実施。著書に『日本占領下のジャワ農村の変容』(草思社、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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