出版社内容情報
第二次大戦の結果,ソ連領となった東プロイセン.住民が総入れ替えとなった地域の稀有な記録.
ユーリー・コスチャショーフ[ユーリー コスチャショーフ]
著・文・その他
橋本 伸也[ハシモト ノブヤ]
翻訳
立石 洋子[タテイシ ヨウコ]
翻訳
内容説明
第2次世界大戦の結果、東プロイセンのドイツ人は追放され、ソ連各地から来た移住者が新しい都市を建設することになった。廃墟のなかに「外国の息吹」を感じ、街の歴史に関心を抱く人びと。しかし、1945年以前の歴史を問うことは許されない。過去を抹消しようとする権力と、「わが故郷」への愛着を育みはじめた人びとの相克。冷戦終結後、開放された街にドイツ人たちが到来し、新旧の住人たちが出会うことになる―。
目次
第1部 ケーニヒスベルクの時代(ピョートル大帝からロシア革命まで;ロシア革命から第二次世界大戦まで)
第2部 カリーニングラード州の成立(第二種立入禁止地区;残留ドイツ人;ソヴィエトの移住者たち―カリーニングラード州への大規模移住;スターリンのカリーニングラード州建設計画)
第3部 スターリニズム末期のカリーニングラード(新たな都市 新たな生活―移住者たちの日常生活;戦後カリーニングラード州農村の日常生活;ドイツ人のドイツへの強制移住;戦後、スターリン期における「プロイセン的精神の追放」のための闘い)
第4部 ポスト・スターリン期のカリーニングラード(ポスト・スターリン期の記憶政治;ペレストロイカとその後―カリーニングラードの開放)
結語 遺産はいかに扱われたのか―結論に代えて
著者等紹介
コスチャショーフ,ユーリー[コスチャショーフ,ユーリー] [Костяшов,Юрий]
1955年生。イマヌエル・カント記念バルト連邦大学(ロシア)教授。専門、カリーニングラード史、南スラヴ諸民族史
橋本伸也[ハシモトノブヤ]
1959年生。関西学院大学文学部教授。専門、ロシア近現代史、バルト地域研究
立石洋子[タテイシヨウコ]
1980年生。成蹊大学法学部助教。専門、ロシア・ソ連史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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