世界史の臨界

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000236188
  • NDC分類 209.5
  • Cコード C0022

出版社内容情報

世界へと拡大するヨーロッパ近代が紡ぎ出した一元的なキリスト紀元の〈歴史〉-いま500年の円環を閉じようとする普遍史の物語の後にありうべき歴史のモデルとは何か.統合の軸を立てず,多元性を保持した歴史の方法を探る.

内容説明

何が終ったのか―グローバルな一元化に向かう世界の現在を、千年のスケールで批判的に解剖する。民族の軸によって「歴史の主体」たろうとすることでも、イデオロギー崩壊後の勝利の歌にくみするのでもない、生きられる「現在」=歴史のヴィジョンとは。

目次

世界史の登録商標
歴史の終り?
「歴史」とはどういう装置か
「世界史」の発明
「ヨーロッパ」はいかにして自己を形成したか
世界史の臨界
別の「世界性」に向けて―イスラーム的現代
「歴史」とその亡霊―クレオールの語り
共産主義と無神論
歴史と内在―宮沢賢治の一〇〇年