出版社内容情報
プライベートと商取引の活用のみといういびつなケータイの現状を超えるため、子ども・市民が自立的に関わることができる「コミュナルな空間」としてのケータイの可能性を、さまざまな実践的なプロジェクトで探究する。
内容説明
いまケータイは第3世代に入って、マルチなモバイル・メディアへと変貌している。だが現状はプライベートと商取引の活用のみという歪な姿をしてはいないか。それを超えるため、子ども・市民が自律的に関わることができる「コミュナルな空間」としてのケータイの可能性を、さまざまな実践的なプロジェクトで探求する。
目次
第1章 モバイル・メディア研究の新たな視座(精緻で閉鎖的な日本のケータイ;ケータイの問題状況とメディア論の課題 ほか)
第2章 ケータイを異化する(ケータイを異化するために;ケータイの風景を演じる―パフォーミング・エスノグラフィーによる比較文化の試み ほか)
第3章 ケータイを超える(ケータイを超えるために;世にもまれな地図づくり―携帯されるカメラをめぐって ほか)
第4章 ケータイを編みかえる(ケータイを編みかえるために;カンブリアン・ゲーム―未来のテクスト ほか)
終章 MoDe―実践の軌跡
著者等紹介
水越伸[ミズコシシン]
1963年生。東京大学大学院情報学環助教授。筑波大学比較文化学類卒業、東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。メディアをめぐる実践と思想を総合した「批判的メディア実践」を方法とするソシオ・メディア論に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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